NTT・SBIが資本業務提携 ドコモ、住信SBIネット銀買収
NTT・SBIが資本業務提携 ドコモ、住信SBIネット銀買収へ
タイトル通りです。
- NTTとSBIホールディングス(HD)が資本業務提携を締結
- NTTドコモが住信SBIネット銀行を買収
- SBIHDが34%保有する同行株はドコモに譲渡の方針
SBIホールディングさんのサイトが、日本電信電話株式会社、SBIホールディングス株式会社、株式会社NTTドコモ、住信SBIネット銀行株式会社さんの連名になってますので、代表してここから引用。
(1) 銀行領域における提携関係の維持、強化
NTTドコモによる住信SBIネット銀行の普通株式に対する公開買付け、及び同社連結子会社化に向けた一連の取引後においても、住信SBIネット銀行とSBI証券における提携関係を維持、強化します。(2) 資産運用・セキュリティトークン・保険分野における新たなサービスの創造
NTTとSBIホールディングスの両グループの強みを組み合わせ、次世代の金融サービスを開発します。(3) 金融サービス事業におけるシステムの開発
NTT子会社である株式会社NTTデータグループによるSBIグループの金融サービス事業各社における金融システムの開発、保守等の連携を進めます。(4) その他分野における両グループのアセットを活用した連携
再生可能エネルギーやWeb3等のNTTとSBIホールディングスの両グループが注力する分野において、両グループが有するアセットを活用した協業により、社会課題の解決に貢献する取り組みを推進します。
私が気になったのは下線を引いた2点。
雑感
ひとつは、既存のサービスがどうなるのか?
たとえば、ハイブリッド預金(SBI証券の預り金を住信SBIネット銀行の口座で預かる仕組み。ちょっとだけ金利がよくなる)はどうなっちゃうのか?という点。「住信SBIネット銀行とSBI証券における提携関係を維持、強化」とありますから、残りそうです。強化がどういう方向なのかは今後に期待です。
もうひとつは、NTTデータ(NTT傘下のシステム開発会社)との連携
SBI証券は最近サイトをリニューアルしてなかなか好印象ではあるものの不安が残ります。この20年間のイマイチ感は、担当していたシステム開発会社によるところが大きかったのではないかと。となると、ここもけっこう重要。特にセキュリティ面は待ったなしですからね。今後、証券会社の再編でもあれば、システム開発力は非常に重要なファクターです。
あとはマネックス証券との兼ね合いと思ったら、CNET Japanさんがさっそく取材。すばらしいフットワーク。
SBIホールディングスの北尾吉孝会長は、「どの証券会社を使うかを決めるのはあくまでお客様。どちらかを特別扱いすることはない」
ドコモの前田義明社長は「マネックス証券はドコモにとって重要なパートナーであることに変わりはない」と強調した上で、「住信SBIネット銀行のユーザーが不便になることがあってはならない。両社のサービスをそれぞれきちんと提供し、最終的な判断はお客様に委ねる」
当面、様子見です。
以上、ちょっと気になるニュースのお知らせでした。
ところで「住信SBIネット銀行」の名前はどうなるのかしら。株式譲渡するんで「SBI」は消えるのかな。とすると、住信ドコモネット銀行? これもちょっと気になります。