「コメを買ったことがない」発言で、今更考えるインフレ税対策 2025
ちょっとひどすぎますよね。政治問題には距離を置く当ブログではありますが、インフレ=資産形成に密着した話でもあるので取り上げます。以下、TBSさん。
はじめに
一発レッドカード。即更迭レベルです。
なにしろ、農水省調べで、米の販売価格が1年で2倍。異常ですよね。緊急事態です。
ただ、ホンネではどうやらそうとは考えてない今回の農水大臣の発言。この問題を最重要課題として考えていたら絶対出ない発言であり、謝ってすむ問題とは到底思えません。
この2倍の価格は妥当と発言するJAのリーダーがいたり、農家じゃなくて流通がちゃっかり儲かってるっぽいとか。権益が絡んでるのかなと思うような話もちらほら。
バブル崩壊後の30年間もの間、無縁だったインフレ税。半世紀の時を越え、またしても国民に襲いかかることになりました。てなわけで、インフレ税対策について今更考えてみようというのが今回のお題。
インフレは、収入と支出、二つの面で迫ってきます。
(1)実質的な収入が減る
現役世代の場合は、インフレに賃金が追いつかない状態です。年金世代の場合はマクロ経済スライドによる年金の実質減額。ホットな話題としては国民年金と厚生年金比例部分でバランスの取れる時期が違うので、ふたつを合体させて全体としてみたときの減額幅を減らそうという作戦。今回の閣議決定では没りました※。
<※5/23 追記>
出来レース感満載ですが、野党からの提案で復活した模様。
(2)支出が増える
これは説明不要ですね。
今更考えるインフレ税対策 2025
まずは収入対策です。
- 労働生産性がより高い仕事をする(正攻法もあるがストライキのような対決型も出てくる?)
- 仕事の量を増やす(副業等も含む)
- 年金世代は、受給を繰り下げる
- 金融所得を確保する
最後のは当ブログのテーマですね。適切なリスク分だけオルカン買って定率定口で取り崩す、みたいな。
次に支出対策。
- 節約
- 支出の前倒し
節約は、デフレ時代に出尽くしたかなあ。いやいや、米が高くなったら小麦、みたいな新しい節約の方法論が出てきますね。
支出の前倒しというのは、耐用年数の長いモノは早めに買うというデフレ時代には絶滅していた作戦。古典的な例で言えば、持ち家。個人的には、楽器とかかな。同じものが、10年前の2倍だったりしますもんね。しかも楽器というのは使っていると価値が上がる場合もあります。
それにしても、整理してみると、インフレ税対策、涙が出るほどあたりまえすぎますね。なんとも、とほほな今日この頃です。