FIREする場合に考えたいお金以外のもの 2025
前回エントリーで、 「必ずしも生きる=働くではない」と書いたんですが、もう少し深掘り。
はじめに 〜そもそも「働く」ってなんなのよ
まずは、ChatGPTに「労働」の定義を整理してもらいました。こういうのをざっくばらんな質問で一発で出してくれるのは助かります。
分野・文脈 | 定義・説明 | 主な特徴・キーワード |
---|---|---|
一般的な定義 | 人が生活のために身体的・精神的努力をして生産的活動を行うこと | 生活手段、努力、価値の創出 |
法律(労働基準法) | 労働者が使用者の指揮命令の下で業務を行い、賃金が支払われる行為 | 指揮命令、賃金、雇用関係 |
経済学 | 財やサービスの生産に貢献する人的資源による活動 | 生産要素、労働力、効率性 |
広義(哲学・社会学) | 自己実現や社会参加を目的とした有意義な人間活動全般(家事・介護・ボランティア等も含む) | 意義、無報酬でも可、社会的価値 |
私がいってるのは、広義(哲学・社会学)の定義ですね。でも、ここまで広いと「なにやっても労働」「じゃあ、労働ではない活動って何?」ってなっちゃいます。その疑問をそのまま丸投げしてみると…
活動の特徴 | 内容の例 | 理由 |
---|---|---|
無目的・無意識的 | 何も考えずにTVを流し見する、無為にSNSをスクロールする | 自己実現や社会参加と関係が薄く、意味づけがされていない |
消費専用行動 | 単なる娯楽消費(課金ゲーム、浪費的ショッピングなど) | 他者とのつながりや価値創出がない場合は「労働」とは呼びにくい |
強制・搾取的な行動 | 自分の意志に反して従わされている行動(不本意な拘束) | 自己実現どころか、疎外や苦痛に近い(マルクスの疎外論に通じる) |
機械的・ルーチンで自己の内面と断絶している行為 | 心を無にしてこなす単純作業、義務だけで続ける儀式的行動 | 「意味を感じない」という主観が決定的要素になることも |
おおおー。知識とは疑問を持つことなり。AIすごいわー。内容によってはググるより生産的。
FIREする場合に考えたいお金以外のもの
さてここから、私が思うキーワードを引っこ抜いてみると(太字にしたとこです)、
- 自己実現や社会参加と関係が薄い
- 他者とのつながりや価値創出がない
- 疎外や苦痛に近い
- 「意味を感じない」という主観
→自己実現とある意味同義
ここにFIREしてもよさそうな人、FIREする前に考えておくべきことが凝縮されていますね〜。(もちろん資金問題の解決は大前提)
たとえば、FIREしてもよさそうな人。
現在の仕事が「苦痛でしかなく」、改善の見通しがなく、転職にも疲れ果てた人。仕事自体が自己実現からほど遠い人。人間関係も悪く、交友関係にもつながってないと感じる人。そんな人です。こう書くと「努力が足らん」「工夫が足らん」と説教してくる人がいます。多くは成功者かな。それに思いっきり違和感を感じてしまう人も条件に当てはまります。
また、FIREする前に考えておくべきことは、じゃあ自分にとって「苦痛を感じない」「自己実現」ってなんなの?会社を辞めてどんな「つながり」が残るの?(複数ラインが望ましい)ってことになります。
あとはシチュエーション? 例えば子育てが残っている場合、世間一般で言うところの働かない状態は教育上よろしくない、とか。子育ても自己実現の一つの要素にもなります。この辺の整理ができているというのが望ましいわけです。
シーケンスリスク(リタイア初期に市場が大きく下落すると、資産が早く尽きる)等の考慮等お金の話だけではなく、「自己実現」はしっかり考えておきたいテーマです。
私、ちょうど10年前の連休直前に早期退職勧奨を受けリタイアを即決しましたが、自己実現については、けっこう長いこと考えていたような気がします。