つみたて投資をなぜ続けられなくなるのか 2025
はじめに
みなさまご存じの通り、トランプさんの関税政策で株価急落。新NISAなどで投資を始めたばかりの人だといきなり含み損を抱えてしょげているという方も多いでしょう。
記事では、リーマン・ショック(2008年)の10年前から積立てを開始し、リーマンショック後も継続して積み立てた場合どうなるかなどを検証。結論として、
- 積立を継続するのが基本
- 追加資金があるなら割安資産を分散投資で買い増しも選択肢。
積立て投資継続の重要性を再確認する内容となってます。
つみたて投資をなぜ続けられなくなるのか 2025
つみたて投資は、株価が「上がって下がる相場」には弱いが、来るべき「下がって上がる相場」に強い。後者を活かさずしてどうするの?というわけです。
この単純かつ簡単なオペレーションを続けられるかどうか。これがけっこう大変だというのが、長期投資の成功者が周りにそんなにいない理由の一つなんでしょうね。
なぜ続けられなくなるのか?いわば積立て投資のワナ。思いつくことを並べてみると、
- びびる・精神力の問題
- (調子に乗りすぎて)過剰なリスクを取っていてキャッシュ余力がない
- 実経済も不調となり収入が減り、積立て余力が低下
なんてあたり。もうひとつ重要なのは、
- 回復を待つ時間(20年オーダー)がない
おいおいって感じですけど、高齢になってからオルカン買い始めたなんて人がハマるのはまさにそれ。創作系投資記事に出て来そうなやつではありますが、バイ・アンド・ホールドや積立ての強みは、あくまでも「長期」が大前提なのです。
たとえば今回の株価低迷がトランプ政権が終われば終わる、というように考えるのは危険です。
長期投資は、「低迷期は10年〜20年は続くことがあり、どうなるかはわからない」というのが基本スタンス。
ましてや、今回の関税政策の話は特定の大統領の考え方ではなく、超党的な米国の方針である可能性もあります。第1次トランプ政権の時に始まった対中政策は、バイデン大統領になっても続いていたわけで。いわば、本格的な世界冷戦のゴング。敵と味方が時と場合によって入り乱れてしまいそうなかつての冷戦のときより複雑な対立構造。長引くシナリオは当然あります。
個人的には、60代以上になってから投資を始めるのはオススメしないことにしてます。
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コメント
おとりあげありがとうございます!
記事急いで書いたので、大恐慌と日経平均、手元にあった配当抜きのデータでやっちゃいました。積み立てだと回復が早いということは同じなので。でも配当込みだと当然、もっとはるかに早くなります。機会あれば配当込みでもやってみたいと思います
確かに高齢期になってオルカン始めた人、運用期間が短いリスクをどう回避するか、考えましたがわかりません(無理かも
投稿: たむりん | 2025年4月13日 (日) 11時51分
>たむりん様
コメントありがとうございます。
>運用期間が短いリスクをどう回避するか
強いて言うなら、株が上がるまで働き続けるでしょうかねー。本来リスクを少しずつ低下させる年代にリスク資産を増やすというのはやはり無理がありますよね。
投稿: NightWalker | 2025年4月14日 (月) 23時55分