トランプ関税ショックでも資金流入は堅調 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 2025.3月次報告
2025/3 ベンチマークとの乖離
2025/03 | ファンド | ベンチマーク |
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1ヵ月 | △3.1% | △3.1% |
3ヵ月 | △7.6% | △7.5% |
6ヵ月 | 2.7% | 2.6% |
1年 | 6.2% | 6.2% |
3年 | 48.0% | 47.8% |
設定来 | 155.8% | 155.4% |
今月の年次リターンのベンチマーク差異は、プラスマイナスゼロでした。
ご参考
「ファンドとベンチマークで適用される配当税率の差異によるプラス要因」などがあり、本来あるべきパフォーマンスの算定は難しく、上記はあくまでご参考数値です。下記記事中でご紹介している、たいぐーさんの記事が非常に参考になります。
2025/3 純資産総額
今月は、54,121.28億円
直近の4/10現在、51782.28億円。
2025/3 資金流出入金額
今月の資金流入は、1865億円。4月の途中経過は、〜4/10までで(右端、緑の棒グラフ)1168億円。
2018〜2023 は年次
本ファンドには、毎月第3営業日あたりでまとまった資金流入があります。直近では、第3営業日の4/3に417億円の資金流入がありました。積立て投資の資金と推定され、長期資金流入のバロメータのひとつと見ています。
※資金流出入の計算
毎日の騰落分を調整した毎日の純資産の増減を月単位に累計。(当日の純資産額)ー(前日の純資産額×(前日からの騰落率+1))を月単位に累計することで筆者が推計。
<ご参考エントリー>
組入上位10カ国・地域
順位 | 国 | 2025/03 | 1年前の順位 | 2024/03 |
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1 | アメリカ | 63.4% | アメリカ | 62.3% |
2 | 日本 | 4.8% | 日本 | 5.6% |
3 | イギリス | 3.4% | イギリス | 3.3% |
4 | カナダ | 2.7% | フランス | 2.7% |
5 | フランス | 2.6% | カナダ | 2.7% |
6 | スイス | 2.2% | スイス | 2.1% |
7 | ドイツ | 2.2% | ドイツ | 2.0% |
8 | ケイマン諸島 | 2.0% | インド | 1.7% |
9 | インド | 1.9% | 台湾 | 1.7% |
10 | 台湾 | 1.7% | オーストラリア | 1.7% |
信託報酬率の仕組みについて
こちら↓の表(交付目論見書より)の通り、5,000億円超の部分は若干ですが委託会社の信託報酬が下がります。結果、全体としての信託報酬率も下がる仕組み。純資産総額の増大はファンドの継続性を担保するだけではなく受益者のリターン面にも貢献します。
今月の雑感 〜トランプ関税ショックでも資金流入は堅調
トランプ関税ショックの影響で、3月末まで堅調だった純資産総額が4月に入って一時5兆円割れしましたが、資金流入は4月に入っても堅調です。これは特筆すべきことでしょう。さすがオルカンホルダーのみなさんはわかっていらっしゃいますね。
昨年8月の下落では、資金流出が78億円の日がありましたが、4月は着々と流入中↓
2025/4/1 30.27億円
2025/4/2 41.24億円
2025/4/3 416.76億円
2025/4/4 80.83億円
2025/4/7 118.55億円
2025/4/8 -0.99億円
2025/4/9 118.50億円
2025/4/10 362.85億円
学習したか、わかってない人(長期投資指向じゃない人)は去って行ったか。つまり、だんだん長期投資家の純度が上がって行ってるのではないか?そんな風に前向きに受け止めております。
米国株式は、この1年で組入比率が増えていますが、例の関税ショックの結果、どうなるのかちょっと注目ですね。米国って毎度危機の発信源…の割にちゃっかりリバウンド勝ち組になったりしますからね。一方、日本はとばっちりを受けて失速しっぱなし。今回はどうなるか。日本株買えっていう政治家のみなさんは、なんで日本株すなわち日本の企業が負け組なのか全力で考えてほしいですね。理科系出身の私としては、テクノロジーをバカにしすぎたんじゃないか、と思っております。
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オールカントリーは、これ一本で全世界に分散。配当込み指数に連動しているので複利の面からも望ましく、コストも激安。ベンチマークも明解ですから客観的に評価できます。かつては望むべくもなかった、ほぼパーフェクトなスペックのファンドです。最近は、「本ファンドを積み立てています」とおっしゃる方が私の周りでもたくさんいらっしゃいます。そんなみなさまの一助となるべく、当ブログは気を抜かずウォッチを続ける所存です。
三菱UFJアセットマネジメントさんには、丁寧な運用と説明でその支持に応えて欲しいと願っています。
なぜオルカン一本でいいのか?よくわかってない方にはこの一冊↓
オルカン一本足打法を肯定するにせよ否定するにせよ、この本に書いてあるファイナンス理論が理解できないんじゃ始まりません。みんなが買ってるからオルカン、じゃないんですよ。