新NISAで投資を始めてはいけない人 2025
PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)、荻原博子さん。
新NISAで投資を始めてはいけない人
「またか」「相場が悪くなるとすぐこれだ」と一瞬思った私でしたが、よく見ると以下の本の拡販記事です。
「65歳からは」という冠が付いてました。抜粋の記事には、
”いま70歳以上の方は、子どもの頃を思い起こしてみてください。
私もそうでしたが、両親から口が酸っぱくなるくらい「投資より貯金しなさい」と言われてきませんでしたか?”
とあって、萩原さんがおしゃっているのは、(おそらくこの本に限らず)若い方へメッセージではなく高齢者向け。「新NISAができたからと言ってある程度年齢がいっている人が今更オルカンを買うのってどうなのよ」ってことなのかなと。そう考えれば合点がいきます。
いくら新NISAという制度が魅力的だからといって、
- 投資の勉強をしてない人が投資すべきではない
とはまったく持ってその通り。超絶簡単と思うインデックス投資だって勉強なしで始めても続けてもダメでしょう。かといって「金融機関に相談したら簡単にカモにされる」のであります。
新NISAで投資を始めた方が良さそうな人
新NISAは、
時間のたくさんある若い人向きの(=長期投資のための)制度です。
ですので、相場が悪いから投資すべきではないではなく、相場が今悪いのは、長期投資を標榜するものにとってはむしろ僥倖。
もちろん長期投資以外の活用の仕方はありますが、それこそ投資の勉強をした人が、ワンランク、ツーランク上のレベルの自己責任でやることなのです。
つまり、新NISAで投資を始めた方が良さそうな人とは、20代〜30代のズバリ若い人です。リスク許容度の違う世代を混同した説明には要注意。
それに、今の高齢者は、マクロ経済スライドによる実質年金の目減りの影響が比較的軽微な世代なわけです。変に欲をかかず投資以外の方法論で老後の収支に見通しを付け、NISA制度は、あくまで「おこぼれに預かるスタンス」で活用するのが吉と私は考えます。
ちなみに来年から年金受給が始まる私。もはや立派な高齢者であるそんな私の「おこぼれ」は、ポートフォリオのシンプル化の過程での新NISA枠活用です。