老後資金の考えどころを整理する 2025
日経さん。名古屋経済大学教授の谷内さんへのインタビュー記事。聞き手は岸田幸子さん。老後資金の考えどころを整理できる良記事です。
老後資金の考えどころを整理する 2025
公的年金はあくまでも「老後の土台」であり、生活のすべてを賄うものではない。旅行や孫への支出など「豊かさ」を求めるには、他の収入源が必要。ということで、みなさま毎度おなじみWPPの登場です。
- W=Work longer(就労延長)
- P=Private pensions(私的年金・貯蓄など)
- P=Public pensions(公的年金)
考えどころのポイントはこの3つのバランスです。
(1)公的年金の受給繰り下げ
(2)繰り下げの資金として「就労」や「私的年金・貯蓄」を活用
若い世代へのアドバイスもあります。
- まずは収入増に注力(社会保険料が増えるものの年金や退職金が増える)
- 蓄財の仕組み化
老後資金はなんのために必要か
早期リタイアして早いものでもう10年。あっというまに普通の年金受給世代に到達しようとしています。私の実感とも上記はマッチします。特に、収入とそれにリンクする公的年金。それまでの投資による蓄財(私的年金)に加えて早期退職による割増がやはり大きい。
私にないのは、ワークロンガーかな。
ちなみに私の知人を見てると「元気で65歳まではあたりまえ70歳までは行っちゃいそう」っていう人が多い気がします。しかもみんな仕事に前向き。70歳まで就労がワークロンガーと呼べない時代がそこまで来てるのかも。
記事には、ファイナンシャルプランナー(CFP)/社会保険労務士の井戸美枝さんのコメントがあります。
”自由に楽しく過ごせる時間というものは、例えば70歳を迎えた人は、あと10年しかありません。60歳を過ぎると10年などあっという間に過ぎ去ります。現在の公的年金や社会保障の仕組みからすると、80歳以降はお金のことなど考えずに過ごせます。”
思いっきり共感。老後資金は、人生最終盤というより「その前の貴重な10年〜20年を有効活用し自分のペースで生きるためにある」と。
よく若い頃の想い出は大切(暗に、歳取ってからの経験は相対的に価値が低くなりがち)って言いますけど、私の場合、早期リタイアする10年前くらいからの想い出の方が良い印象で記憶に残ってたりするんですよね。それより昔のことはけっこう忘れてるか時間や勇気がなくてやりそびれてます。ついでになんだかイヤだったことを思い出してしまうと言う(笑)。ま、そんなもんか。
そんなこともあらためて実感する今日この頃の仙人生活であります。