個人向け国債 変動10年 発行条件の推移 2022−2025/2
今月の個人向け国債の発行時利回りのチェックです。
最近の個人向け国債 変動10年 発行条件の推移 2022−2025/2
変動10年 第179回債(令和7年2月)の発行条件は、0.83%(税引き前)。基準金利は1.26%。
今月の個人向け国債・新窓販国債※発行条件
ネット銀行の定期預金金利は?
金利高めのオリックス銀行さんの直近の金利はこちら↓
今月の雑感
基準金利がじわじわ上がってます。
ここしばらく個人向け国債の方が優位な傾向にありましたが、オリックス銀行さんが頑張って「1年もので0.85%(税引き前)」。3年ものや7年ものより高い金利なので戦略的成分も含まれてはいそうですね。
インフレなら当然というのもありますが、どかんと下がったときに日本だけ打つ手なし、みたいのはもう避けて欲しいわけで。もちろん利上げ自体がドカンの原因ともなり得ますが、日銀さん、辛抱強く頑張ってます。
(1)日銀金利じわじわ上げる
(2)しかし、いっこうに円高にならず、インフレも止まらない。
(3)なぜか、米国の長期金利も下がるどころか上がる
(4)(1)〜(3)がしばらくループ
(5)焦燥感にすら飽きてきたころ、ついにドカーン。
(6)世界で連鎖反応。株価大暴落&大幅円高でみんなびっくり。
こんな感じの割と「最低」なシナリオに対する防衛システムの要が、私の場合、個人向け国債であります。
個人向け国債変動10年の特徴は、
- 半年ごとに適用金利が見直される。金利上昇局面で有利。いったん買ったら10年の満期が来るまでほっとけば済むので楽チン。
- 発行後1年経ったら、中途換金も可能。
- 債券なので、分別管理の対象。ペイオフ対策になる。
- 国家が発行しているので安全性が高い。
言うなれば、キング・オブ・無リスク資産。持ってて良かった個人向け国債変動10年。こんな商品、民間金融機関には作れません。
特にシニア世代以上の無リスク資産は、高利の定期預金を求めていろんな銀行を放浪するよりも、ペイオフ対策を兼ねて個人向け国債にまとめておくのが得策と私は思います。
個人向け国債変動10年の発行条件のウォッチは今後も続けます。
ご参考:新窓販国債について
個人向け国債との大きな違いはここ↓
- 購入後市場の金利が上昇していくと... 元本時価が下落するので、償還期限前に売却する場合には、売却損が出ることもあります。
- 購入後市場の金利が下降していくと... 元本時価が上昇するので、償還期限前に売却する場合には、売却益が出ることもあります。
つまり、ふつうの債券ということです。
「窓販」といいつつ購入可能なネット証券もあります(SBI証券と楽天証券)。
現時点では、まだまだ金利が低く期待リターンがマイナスっぽいので私は買ったことはありません。ただ金利が上がったら(たとえば10年国債の利率が日銀の物価目標ゾーンの2%を超えたら)魅力的な解になるかもしれません。今後のお勉強課題です。