今GPIFの資産を年4%で取り崩すと?
GPIFの資産を年4%で取り崩すと?
今回のお題は「メディアさん調子の悪いときだけGPIFを責めるのはやめろ」ではなく、「もしもGPIFでFIREしたら?」です。注目したのは図中に赤丸した二つの数値。
- 市場運用開始以降2001年度~2024年度第3四半期の収益率:年率4.40%
- 運用資産額:258兆6,936億円
FIREで良く出る例の数字を頂戴し、年4%※で単純計算すると、
258兆6,936億円 × 4% = 10兆3,477億円/年
なんと現時点で毎年10兆円をたたき出すポテンシャル持ってるんですよね。
※FIREの4%ルールは、インフレ連動しつつ定額を取り崩し続けても30年だったかは持つというシミュレーション。定率取り崩しではありません。
やっぱりGPIFは個人の資産運用の最強のお手本のひとつだった
65歳以上3600万人として一人当たりにすると、年28万7千円なので、ただ飯を食うには全然足りないわけですけど、それでもすごい。何がすごいって、年金が足りない、もう破綻だって言う割に、未だにどんどん運用資産額が増えていることです。
と書くと、「保険料多過ぎ。金返せ」っていうご意見はあるかもしれませんが、もっと増えれば今の現役世代の大いなる老後財産になります。その辺のバランス感覚が今後の運用政策に問われますね。悩ましい。ですが、実のところ個人の資産運用も同じ。若い頃にお金を使いすぎれば資産は残らないわけで。
そして、保守的な債券半分のポートフォリオ、ほぼインデックス運用でここまで来たのでした。やはりGPIFは個人の資産運用の最強のお手本のひとつとあらためて思う今日この頃です。