必読! 日経田村さんによる「つみたてNISA物語」
つみたてNISA物語
日本の「つみたてNISA」制度について、どんな経緯で生まれ、普及したのか。登場人物をほぼ登場順にご紹介しましょう。
- つみたてNISA誕生時の⾦融庁⻑官 森信親さん
- 「NISAの⽗」と呼ばれる金融庁の今井利友さん
- 当時セゾン投信の社⻑だった中野晴啓さん
- ⾍とり⼩僧さん
- ⽔瀬ケンイチさん
- 新NISA前夜の岸⽥⽂雄⾸相
そして、理論武装のキーパースン中のキーパースンだった
- 故・山崎元さん
この下り、正直、うるっと。財務省・敵、金融業界・敵という四面楚歌的な状態の中、舌鋒するどく真実を指摘する(暴露する)山崎さんの存在なくして、つみたてNISAも新NISAもなかったでしょう。
みなさまおなじみ、
- 三菱UFJアセットマネジメントの代⽥秀雄常務
- モーニングスター・ジャパンの島⽥知保さん
も名を連ねる、まさにオールスターキャストの力作記事です。
私自身もつみたてNISAフェスに登壇したりしてNISA誕生の現場に少なからず居合わせてたわけですが(お誘いいただいた虫とりアニキ、ありがとうー!)、まさに当時の「現場」の本質を映し出したすばらしい記事で感動してしまいました。
つみたてNISA〜新NISAはニッポンの資産運用の革命だった
思い返してみるに、つみたてNISA〜新NISAはニッポンの資産運用の革命でした。特に「つみたてNISA」は、そのターニングポイント。なにしろ、誤解を恐れずに言ってしまえば「投資とはインデックスファンドによる長期分散投資だ」と国が言っちゃうという制度なわけです。
それだけ、これまで貯蓄一辺倒だった多くの国民は頑固。動かざること山の如し。投資は高いハードルだったわけです。思いっきり踏み込んだつみたてNISAなくして、金融庁や政治家が唱えていた「貯蓄から投資へ」(その後転じて「貯蓄から資産形成へ」)は、なしえなかったでしょう。
かくして、田村さんのおっしゃる「異形の制度」は、臆病すぎた日本人をドカンと動かす「偉業の制度」になった、というお話でした。
閑話休題。
つみたてNISA(つみたて投資枠)も、いずれはその使命を終えるときが来るでしょう。
NISA制度を長期の資産形成枠としてとらえるリテラシーが国民の中で育ち、放っておいてもNISAではインデックスファンドや優良な長期投資ファンドを買うようになる時代。成長投資枠のインデックスファンド率が7割8割になる時代。そうなれば、NISAワクに必要以上のしばりは必要なくなります。言ってみれば真の自己責任の時代の到来。そんな日を夢見てみたりもする今日この頃です。
ぜひ、みなさま、ご一読くださいませ。リンクもう一回貼っときます↓
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コメント
>「偉業の制度」になった
うまいww。
ご指摘のように、一種の「革命」でしたよね。その革命が日本の投資に与えた功績はとても大きいですね~
お取り上げありがとうございます♡
投稿: たむりん | 2025年2月18日 (火) 10時16分
>たむりん様
コメントありがとうございます。
年相応に落としました(笑)
投資の本質が浸透するにはもう少し時間がかかるのでしょうけれど、これまでは土俵にすら乗ってなかったわけで、大きな転換点ですよね。
投稿: NightWalker | 2025年2月18日 (火) 12時16分