インデックス投信の歪みって何なのよ
はじめに
「インデックス投信は歪んでいる」ゆえに「別のアクティブ投信とか株とかアレとか買って」というテンプレート。ここでは、「マグニフィセント7」と呼ばれる米国の巨大ハイテク株ばっかなので「バリュー株投信」買って、という話になっております。
ここでの素朴な疑問というのか論点はふたつ。
- そもそもインデックス投信って歪んでいるのか?
- その歪みの補正に使われる投信で歪みは補正できるのか?
インデックス投信の歪みって何なのよ
私の考え方は、
インデックスこそがニュートラルポジション
です。つまり、インデックスこそが最も歪んでいない投資という受け止め方です。
インデックスとは、市場そのもの=その市場に参加する全アクティブ投資家の総和を意味する指標に過ぎません。それが歪んでいるのだとすると、次の二つが考えられます。
(1)指数自体が歪んでいる
(2)総じて見たときのアクティブ投資家が歪んでいる。
(1)は「日経225」とか「ニューヨークダウ」とか「その他アクティブな指数」など、市場全体を表しているとは言えないタイプのインデックスにおける問題点。たとえば日経225で採用されなかった銘柄の株価は反映されないわけで、そちらにお宝があったらどうする、と。
やっかいなのが(2)。肝心の「どこが歪んでいるか」がわからない問題です。
たとえば「バリュー株が過小評価されている」と読んで、バリュー株を買ったとします。でも、歪みは違うところにあるのかもしれません…えっ?自分はインド株だと読んでいる?でもこれまた歪みは違うところにあるのもしれません…To be continue…。
その点、インデックスはそれらの予測された歪みが、優秀なアクティブ投資家たちによってあっという間に織り込まれ自動的に是正されます。
よく「その材料はメディアの評論に登場する時点でとっくの昔に市場に織り込まれているよ」っていわれますよね。かくして、その読みの速度にとてもじゃないが追従できないシロート投資家の私はインデックスを選ぶことになったのでした。