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2025年1月 6日 (月)

投資先が偏ってるってどうしてわかるの?


日経、臼田正彦さんの記事。(日経マネー2025年2月号の記事を再構成)

20250106

2025年も「オルカン・S&P500」のままでいいのか?

最初に「2025年も「オルカン・S&P500」のままでいいのか?」の私の答えはイエス。というかずっとイエス。株式の長期的な増殖を信じるからこそのオルカンでありS&P500なわけで。それこそが長期投資。

記事にも

”「世界全体の株式に低コストで分散投資できるオルカンは、長期投資の王道として有力だ」(QUICK資産運用研究所の石井輝尚さん)”

「じゃ、それでいいじゃん」「おしまい」となるのが私なわけですが、そこは多様な投資家を幅広くカバーする日経マネーさん。他の発想も提案されています。それが「偏りを是正する組み合わせ」。

では「偏り」ってなんなのよ、というのが今回のお題。

投資先が偏ってるってどうしてわかるの?

記事には、

”オルカンとS&P500に「全く欠点がない」わけでもない。懸念点の一つは、組み入れ銘柄の偏りだ。オルカンは全世界に分散と言いつつ、約65%が米国株。S&P500も一部銘柄の比率が高く、「M7」と呼ばれる主要なテック株7社で31%を超える

偏りの理由は、2指数が時価総額に応じて比率を決めることだ。”

とありますが、ここで疑問。

  • 65%が米国株であることは偏っているのか?
  • テック株7社で31%を超えることは偏っているのか?

続けて考えるに、

  • では、偏ってない割合とはどの程度なのか?
  • その偏ってないと思う理由には(たとえばファイナンス理論を退けるような)説得力はあるのか。

私の考え方を整理してみるとふたつあって、ひとつめは、時価総額分散は「市場(全投資家の総和)」を数学的に示すための手段に過ぎないという点。つまり、最も偏っていないのが時価総額分散だったんじゃないの?と。「市場に勝つのは難しい」「ましてや勝ち続けるのは至難の業」というのがインデックス投資の根幹。その「市場」を指し示す手段に過ぎない「時価総額分散」の状態に意味を持たせてもなー…というのが正直なところです。

もうひとつは、そもそも論。偏っているか偏っていないかなんてわからない、わかってたまるかという点。

ある意味矛盾している一つ目と二つ目を「偏りがわからないんだから数学的な最適解にしとけば?」と連結しちゃうというところが私の落としどころではあります。

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