年収106万円の壁にまつわる誤解の話
年収106万円の壁、撤廃へ 「110万人が負担増」は誤解
個人的に「待ってました〜」という記事です。
「106万円の壁」を撤廃する方針とのニュースに対し、「110万人が新たに負担増」と大きな騒ぎになっているけど、そりゃ誤解もあるよ、と。
ポイントは、ここです↓
”ハナ つまりそのころにはどのみち大半の人が、20時間働けば106万円の水準を超えているってことか。”
どゆことっ?って思った方は、直ちに田村さんの記事をお読み下さい。あのことね、と察しの付いた方も答え合わせのために記事をご覧下さいw
さて、年金受給世代になって周りの声で特に気になるのが、専業主婦の期間が長かった女性の年金額が小さいこと。納めてなければ厚生年金の2階部分が少なくてあたりまえなんですけど、これ、女性の長い老後生活の選択肢を大きく狭めることがけっこうあるんですよね。人生は当初の計画通りに進むとは限らないのであります。
思うに、多くの庶民は、壁なんぞ気にしないでいっぱい稼ぎ厚生年金に入るべき、ではないでしょうか。年金もらう年齢になってようやく、このことをより切実に感じるようになりました。でもこれ、現役世代に響かないんだよなあ(笑)。
雑談
ちまたに飛び交う106万円の壁についての議論。もうなんというか権力争いが透けて見えますw それはさておき、この議論の観点は大きく2つ。
ひとつは「大きな政府」か「小さな政府」かという観点。「給付するから増税」なのか「給付なんていらないから減税」なのか。
もうひとつの観点はインフレ。連動して見直すべき税金関連のテーブルの放置はありえないと。議論されている控除だけではなく、そもそも所得税のテーブル自体も適時(つまり毎年)見直しが必要なはずです。
個人的には減税派です。
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コメント
お取り上げありがとうございます。年金関係って、なんかあるとすぐ「政府が国民から巻き上げようとしてるから気をつけろ」的な話になるんですよね~。
ちなみに厚生年金加入の場合、確かにパート主婦(第3号)は保険料が新たに発生します。でも短時間労働の会社員とか自営業者の妻など第1号は、いままで自分で満額の国民年金保険料・国民健康保険料を払っていたのが、厚生年金に加入すると会社の折半負担になって手取りは増えます。
厚生年金の対象企業の拡大は、こうした人たちの救済も大きな狙いです。しかも適用拡大の対象は第1号の人の方が第3号より多いんですが、こういうのもあんまり知られてないっすよね~(>_<)。
投稿: たむりん | 2024年12月 7日 (土) 21時27分
たむりん様
コメントありがとうございます。
>政府が国民から巻き上げようとしてるから気をつけろ
この話をしたいから、というところが大きいですよね。悪口が言いたいw
逆風も強い中、田村さんがきちんとした論理を発信して下さるのはありがたいです。今後ともご活躍を期待しております。
投稿: NightWalker | 2024年12月 8日 (日) 01時31分