早期リタイアで、「お金」「友達」「健康」ともうひとつ。最も大事なモノはなんだったか?
はじめに
本記事は、定年退職を迎える人たちに向けた温かいメッセージ。
人生に必要な「4つの幸せの要素」
- 時間
- お金
- 健康
- 友達
これらをバランスよく整えることが幸福につながると。定年退職に限らず、早期リタイアにも共通することですよね。まさにその通り。この4つの要素は各々、関連してもいます。なんですけど、あえて、この4つの要素に優先順位を付けるとしたらどうなのか、早期リタイアもうすぐ10年の経験も踏まえちょっと考えてみるというのが、今回のお題。
早期リタイア後、「お金」「友達」「健康」ともうひとつ。最も大事なモノはなんだったか?
ズバリそれは「時間」です。
早期リタイアして最もよかったことは何かと聞かれたら、それは、早期リタイアをほぼ即断したこと。結婚などでもよく言われることですが、勢いが大事(笑)。
まず「お金」。これはリタイアするまでは最重要ファクターです。いわゆる「先立つもの」。ただ「お金」に対する心配は年々薄らいでいきます。それはおそらく、人生の残り「時間」が減って、必要となるお金が減っていく一方、資産の見通しの確度が上がっていくためです。
次に「友達」。これまた大事なんですけど、遊んでると自然にできますw 本記事の「オトナだからこそ遊べ」とのメッセージにはいたく共感するリタイア歴9年とちょっとの私です。
逆に心配が年々増えていく要素が、残る「健康」と「時間」。
「健康」は、ある日突然、ドカンと落ちることがあります。身近なところでは人間ドックで数値が、ある年、ポンと悪くなってしまったなんて経験のある方も多いのではないでしょうか。
私の父は、60代の半ばに突然、脳卒中で倒れました。かれこれ30年前のことです。その後の10年は、認知症はないものの不自由な生活を強いられることになりました。父はけっこう体力には自信があってスポーツ好きで、老後はスポーツざんまの毎日を過ごそうと思っていたかもしれず、余計にショックだったと思います。
私が早期リタイアを即断した理由のひとつとして、このときの記憶がありました。そんな私もそろそろ、その父の年齢に近付いてきてます。
そして、この「健康」っていうのはとどのつまり、「時間」です。もうここに尽きる。何かやりたいことがあるなら、後ろ送りにせず今やる。前述の友達作りにも直結します。
リタイア前は「お金」の話を考え出すと、考えれば考えるほど「長く働く方が合理的」という結論に達します。それは正しい。考えれば考えるほど1億円あっても足りないと考えることになるかもしれません。できたお金が10億円だとしても10億円の悩みが出てきます。しかし、逡巡すれば、その分、時間を失うことになります。
「お金はもうなんとかなる、オレがする、それより時間だ」と割り切る、言い換えるなら「時間に強く執着するメンタリティ」こそが早期リタイアには必要と考える次第です。
もちろん、早期リタイアなんかしない人生の方がまっとうですし、生涯現役と言える人生の方が幸せというのは、きっとそうでしょう。