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2024年12月26日 (木)

リスクを取った人と取らなかった人の未来 2024


日経、QUICK資産運用研究所 西本ゆきさん、西田玲子さんの記事。

7割近くの人が、新NISAを「利用していない」「わからない」と回答

記事は、QUICK資産運用研究所が11月に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」から新NISA関連の調査結果をピックアップ。対象は、全国の18〜74歳の個人 5,075人(男性49.8%、女性50.2%)。

記事のタイトル「新NISAの利用者、7割超が運用益確保」は、まあ、今年の相場はよかったけど、やっぱりそうだったね、というお話。私が気になったのはそこではなく、

  • 7割近くの人が、新NISAを「利用していない」あるいは(新NISAが何なのか)「わからない」と回答
  • 更に利用していない人のうち利用する予定の人は、1割にも満たない

と読み取れる調査結果があった点です(グラフは日経さんの記事をご参照下さい)。

利用しない理由は、以下の通り。

1位は、「制度内容がよくわからないから」(25.3%)

2位は「損をしたくないから」と「投資に回すお金がないから」が同率の21.8%

「制度内容がよくわからないから」「損をしたくないから」っていうのは、勉強の問題が多分に含まれます。「投資に回すお金がないから」が「収支が厳しい」ならば収支の管理力の問題。裏返せば「やればできる」っていう問題とも言えます。

リスクを取った人と取らなかった人の未来 2024

新NISAの対象以外のものには投資している(投資と言えるかどうかは別にして暗号資産とか)って方もいらっしゃるでしょうけれども、おおむね、新NISAを利用していない=株式投資をしていないってことであります。調査対象は18〜74歳。高齢だと今更投資リスクを取れないって人も含まれているのかしら。

いずれにせよ、リスクを取った人とリスクを取らなかった人(あるいは誤ったリスクの取り方をした人)との格差がどんどん大きくなりそうな気がとってもします。

単なる貯金ではインフレ負けしてしまう。それ以前にそもそも貯金すらしてこなかった。退職金もない。結果、「金銭的な理由でほぼ一生働く」という選択しかなくなってしまう。そんな未来。労働の現場を鑑みるにいまでも既に起きているのかも。今の高齢者は、終身雇用の恩恵や数十年にわたるデフレに救われた恰好ですが、これからはそうは行かないかも…

・・・なんていうシナリオ、私の記憶では、私が投資を始めた20年以上前に既に経済誌などで盛んに言われていたことでもあります。古くて新しい問題なんですね。

新NISA2024でお祭り気分になっていた私ですが、普通の人が普通に投資する時代の実現にはもう少し時間がかかりそうなんだなー、などとつらつら考える今日この頃です。

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