パーキンソンの第二法則と戦ってみる
いわゆるテンプレ記事に、”「現役時代にもっと....」年金が月○万円、貯蓄○○○万円の60〜70歳男性(女性)が語る後悔”的なのをよく見かけますよね。年金10万円くらいしかない、貯金も300万円くらいしかない、もうそんなに働けない、「ああ、若いときにもっとホニャララしておけば良かった…」ってやつです。
はじめに
で、ホニャララの部分は、大きく2つ。①お金の話と②経験的な話。
① もっと稼げば良かった、もっと蓄財しとけばよかった、投資の勉強しとけば良かった。
② もっと仕事をがんばればよかった、もっと若いうちにしかできないことをしとけばよかった
等々です。
まあ、後悔しているその選択があったからこそ今の自分があり、いいこともあったりするわけで。「もっと○○しとけば」は相反する話もあるでしょう。たとえば、もっと蓄財していたら、もっと経験すれば良かったが実行できなかったかもしれません。
てなわけで本件から受け取るべき教訓は、「後悔するヒマがあるならこれからどうするを前向きに考えるべし」、あと「このネタで年寄りが若い人に説教するべからず」くらいでしょうかw
閑話休題。今回のお題は、(1)の方の話。
パーキンソンの第二法則と戦ってみる
短くまとめると、次の二つを30〜40歳くらいまでに気付けばベストかなと。
(1)収支をプラスにすることが絶対的大前提
(2)株式を「適切な方法で」持ってないとお金は増えない
(1)と(2)。どっちが大事かと聞かれたら、断然(1)。(2)は、「まあオルカンでも買っとけ、老後になるまで売るなよ〜」で終了ですが、(1)は、もっと古典的かつ原初的な問題が立ち塞がります。人間って、あったらあっただけ使っちゃうんですよねー。
この話をするときにいつも思い出すのが(の割に書いてこなかったのが)、パーキンソンの法則。
- 第一法則:「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
- 第二法則:「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
参考:パーキンソンの法則(MUFGリサーチ&コンサルティングさん)
これは、割と根っ子に近い人間の行動特性なのであります。理性で制御するしかありません。あらがう方法の一つが、いわゆる「天引き貯金」ってことになります。そんなことしなくても貯まる体質の人もいますから一概にはいえませんけど、この闘いがやはり基本なんですよね。
第二法則は、今もちまたで話題の増税、減税に対する論争が出て来る度に思い出す言葉でもあります。 人手不足の議論では第一法則もよく思い出します。いつのまにか必要のない仕事してない?とか。