資産活用の方程式・・・・ってうまい解はあるのか?
橘玲さんがその昔、書いてたのが資産形成の方程式。当ブログでも何回か(何回も)取り上げて参りました。こんなやつです↓
資産形成 = (収入ー支出) + (資産×運用効率)
はじめに 資産活用の方程式・・・・ってうまい解はあるのか?
資産を増やすには、収入(の手取り)を増やすか、支出を減らすか、資産の運用効率を高めるしかないという、哀しいまでに単純で身もフタもない式となっております。
注意点は、やりすぎ注意ってことでしょうか。
- 収入を増やそうとして頑張りすぎて身体を壊してしまっては元も子もない
- 支出を減らして人生の満足度(QOL)が落ちてしまっては何のためのお金かわからない。
一番ヤバいのは、
- 常識を越える運用効率を狙ってお金を失ってしまうこと。
時折話題になる金融詐欺に引っかかるのはこのパターンが多いのかもしれません。ただ最近は、大手の証券会社員がその信用力を悪用して騙すとか、もっと暴力的で物騒な話も増えてますから、一概にそれだけで自衛できるわけではありませんけれど。
さて、この資産形成の方程式の意味するところは私の人生でも活躍してきましたが、資産形成時代はとうの昔に過ぎ去ってしまいました。さらば青春w
そんな私には資産形成ならぬ「資産活用の方程式」なるものが必要なのではないだろうか?
・・・というのが今回のお題。
でもまあ、結局、同じ式なんですよね。ただ式の活用方向が大きく変わるわけです。論点をふたつほど。
論点その1 「収入ー支出」=収支はマイナスであるべき
ここがプラスだと、資産活用世代になってもお金がどんどん増えて行っちゃいます。
でも、私なんか、長年のクセで「年金の範囲内で生きる」みたいな生き方をしちゃいそうです。ここはひとつ、意思の力でなんとかする必要がありますね。折しもインフレ時代の到来。明日買うものは今買った方が安い、そんな金銭感覚の復活も必要かも。
論点その2 資産運用の成果は収支のマイナス額を上回ってはいけない
ここが上回っちゃうと、やっぱりお金がどんどん増えて行っちゃいます。
そんなアホな。と思うかもしれませんが、FIRE的発想、1億円握りしめて4%ルールで生き抜くってのは、ともすればそうなりがち。この10数年の好相場の中、実際そうなっちゃった方も多いと思われます。
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以上、整理すると、資産形成の方程式の資産活用期における解の方向性は
(1)お金を使え
(2)必要以上の運用効率(期待リターン)を狙わない
(1)は考えようによっては楽しいところです。(2)は、資産活用世代はどんどんリスクを取れなくなるのだから「ちょうどいいじゃん」とも言えますが、では「どのくらいの期待リターンが望ましいのか?」はなかなか悩ましいところです。