原資が足りない場合はムリに投資しないのがオーバー60
はじめに
「早死にするかもしれないので年金を繰り上げ受給して投資資金を作って新NISAで投資する作戦が書かれた記事」 となっております。私的には「なんだそりゃ」的な記事なんですけど、竹川美奈子さんと田村正之さんの良コメントがあります。そちらは参考になります。是非ご一読ください。
>(1)NISAを始めたい→(2)株式投資→(3)原資が足りない→(4)何かで補う→(5)年金受給繰り上げ
— NightWalker (@nwalkerz) October 20, 2024
ダメでしょこれって思ったら、竹川さんと田村さんがしっかりコメント。安心ww
年金を60歳で繰り上げ受給 NISA活用で老後を豊かに - 日本経済新聞 https://t.co/qq8WFctzxl
さて本日のお題は、冒頭記事に出て来る「(1)NISAを始めたい→(2)株式投資→(3)原資が足りない→(4)何かで補う→(5)年金受給繰り上げ」という考え方です。私としての論点はふたつ。
その1 新NISAはあくまで手段
NISAを始めたい→株式投資。まずアウトなのがこの考え方。逆です。株式投資をする→まずはiDeCo、NISAを考えるです。NISAはあくまで節税手段です。
その2 原資が足りない場合はムリに投資しないのがオーバー60
原資が足りない場合は「投資しない」「投資は余裕資金で」が原則。オーバー60には長期投資に必要な時間があまりありません。投資を積み上げるフェーズではなく、投資結果を収穫するフェーズなのです。リスクをセーブするのがセオリーです。
年金繰り上げが有効なのは、資産に余裕があって所得を意図的に小さくしたい場合くらいでしょうか。ただこの作戦も、たとえば社会保険料の算定に資産を加味するみたいな制度変更がなされたら有効度が減りますしねー。