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2024年9月27日 (金)

年金月額「10万円」と「20万円」で税金・社会保険料の負担はいくら違うのか


東証マネ部、ファイナンシャルプランナー前佛朋子さんの記事です(提供元:Mocha(モカ))

はじめに

記事は、年金月額10万円と20万円で税金+社会保険料がどのくらい違うかを試算しています。年金のみ単身者の場合。で、結果のみ私がまとめたのが下表↓ 税金・社会保険料を差っ引いた「手取り」を計算して追記してあります。

年金 月額 10万円 20万円
年額 120万円 240万円
65ー74歳 税金・社会保険料合計(年額) 5.6万円 35.4万円
手取り 114.4万円 204.6万円
75歳以上 税金・社会保険料合計(年額) 5.1万円 32.5万円
手取り 114.9万円 207.5万円

年金が増える→所得が増える→税金・社会保険料が増える→手取りが思ったより増えない、という連鎖反応となっております。

雑談

税金・社会保険料の絶対額だけを見ると、年金額はなるべく減らし、その分、資産運用に回した方がいいのでは? という考え方がムクムクと鎌首をもたげてきますよね。

いくつか考慮すべき点があります。

(1)手取りは増える

手取りは、思ったより増えないものの増えることは増えます。

(2)思ったように資産運用できない

社会コスト負担を減らしたい一心で年金原資を資産に回したとしても、勝てないかもしれません。インフレに負ける、市場に負ける(人生のラスト20年低迷期とか)、結局長生きに負ける、等々。

(3)将来の制度が変わる

たとえば「年金月10万円・資産ゼロ円」の人と「年金月10万円・資産一億円」の人が支払う社会コストが同じというのはいただけない、という視点。後者の人が増えて社会の運営が困難になれば、当然、ルールは変わると思われます。たとえば、資産課税の強化とか、住民税非課税世帯の条件変更とか。とは言え、未来の制度の予測はとても困難です。また、変わる場合、一定の告知期間はあるはずです。

個人的には、生活のベースロードとしての「手取り」を確保するという視点でもろもろ判断したいと考えてます。損とか得とかではなく「えいやっと」行くしかない。下手な考え休むに似たり。その範囲で生きていくのが、小市民たる私にとっての「身の程」かなあと。

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