よくあるFIRE批判に対する私の雑談
はじめに
この記事の論点をいくつかピックアップ、
(1)米国の社会保険制度や労働市場の流動性の高さがFIREの背景にあり、これは個人の自立を強調するアメリカ文化にマッチしている
(2)「FIREが人生の夢」というのはあまりに寂しい
(3)日本人は基本的に勤勉でまじめ。「FIRE」は向いていない。
(4)何もすることがなくて時間を持て余してしまい、結果的に退屈な生活を後悔する人もいる
(5)インデックス型投資信託の自動積立やロボアドバイザーではなく、株式の個別銘柄への投資を推奨。最初から「人任せ」では、投資の経験とスキルを磨くことができない。
(6)欧州流の「本業による継続的なキャッシュフロー+長期分散・安定の資産運用」という王道スタイルを推奨
こんなところでしょうか。
よくあるFIRE批判に対する私の雑談
今回は、ちょっとお題を拝借しての雑談。
(1) これは一理あるのかも。日本の社会保障制度って良くも悪しくも充実してますからね。たとえば厚生年金って長くたくさん働き続けた方がいっぱいもらえます。特に年収が多くなる50歳以上の納付のインパクトが大きい。定年たったの5年前の退職だった私ですら、2割減の試算でした。
(2)資本主義、競争主義の世の中、自己投資が実を結ぶ人ばかりではないのであります。早期リタイア(FIRE)とは、そんな厳しい社会に対するささやかな夢、アンチテーゼでもある、というのが私の考えです。
ただ、早期の段階で資産形成の目的をFIREに決めつけるべきではないというのはあるかも。長い年月の間に考え方も変わるでしょうし、1億、2億の使い途はいろいろありますからね。
(3)総じて言えば日本人は勤勉ですが、全員がそうとは限りません。真面目だけど働きたくない人、暴力的なまでにしゃかりきになって働く人の毒に耐えられない人は存在するでしょう。
(4)時間を持て余すのは早期リタイアに限らず,リタイア全般、全員の問題です。
(5)おっと来ましたインデックス投資批判w いやいや、投資の経験とスキルをちゃんと磨こうとした結果、磨いてもムダと気付き、インデックス投資に至った私がここにいます。考えに考え抜いた結果、インデックス投資という考えない投資があるのです。
(6)は私も同意。ただし、ただ資産形成がしたいだけの大多数の方にはインデックス投資を推奨します。また継続的キャッシュフロー捻出のために不必要なリスクを取らせようとする人々にも要注意です。誰が一番得をするかを考えれば自ずとわかります。世の中は3種類の人で成り立っています。「リスクを取って得をする人」「リスクを取って損をする人」「リスクを取る人がいると必ず儲かる人」です。
こんなところにしときます。
以上、よくあるFIRE批判に対する私の雑談でした。
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