リバランス条件をチェックする 2024
はじめに
”「GPIFが動いていないとは⾔えない規模だ」(フィリップ証券の増沢丈彦株式部トレーディング・ヘッド)。
東証が発表している8⽉第1週の投資部⾨別売買動向によると、主に年⾦勢の動きを映す「信託銀⾏」が何やら絶賛買い越し中。さてはGPIFさん、動いたんじゃね?と言う記事です。
するどい視点かも。ということで詳しくは記事の方をご覧下さい。
ニッポン国のため蛮勇ふるって金利正常化に動いた日銀をダシに短期マネーが大暴れしたけど、動かざること山の如しの長期投資勢が迎え撃った、ざまーみろ、みたいな構図だったのかしら? そうだったとしたなら、長期投資勢の末席を汚す私としても、溜飲の下がる想いではあります。
リバランス条件をチェックする 2024
記事タイトルには「年金マネーに期待」とありますが、のほほんと期待している場合ではなく、長期投資家たるモノ、自身が大いに参考にすべきです。(年金運用には自分のお金も含まれてますから,一概に他人事とは言えませんけれど)
今回のケース、長期投資勢として理想的な状態と行動パターンのひとつは、
- 年次リターンが40%を超えるような相場が続いていた7月上旬までに、1回くらいはリバランス条件が発動
- 短期的な下げではリバランス条件が発動せずあわてて買いに走ると言うことはなかった
前者は、どんぴしゃ7月上旬というわけにはいかないでしょうけれど、この1年くらいの間のどこかでくらいの幅で。後者は、ちょうどポートフォリオをどんぴしゃに合わせたところで急落したので、リバランス条件が発動しちゃったって言う人もいるかもしれませんが、乱高下しているから無理なんじゃないかなあ、ということで。
てなわけで、こういう時は、自分のリバランス条件をチェックしてみるのも一興、というエントリーでした。
もちろん「まったくリバランス条件が発動しなかった」という方も、ある意味究極のストロングホールダー「長期投資家の鑑」なのかもしれません。