全世界株式型インデックスファンドの比較 2024/6
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
最低水準グループ
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJアセットマネジメント)
- Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)(日興アセットマネジメント)
- はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)(野村アセットマネジメント)
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
ローコスト競争脱落グループ↓
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- ステート・ストリート全世界株式インデックス・オープン(STATE STREET )
New 現時点での年率0.0748%は戦闘意欲なし ということで当面こちらのグループにします。今後の運用成績いかんです。 - たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス(りそなアセットマネジメント)
売ってるけど売れてないグループ↓
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマーク乖離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2024/6の比較 MSCI ACWI連動
最低水準のコストでがんばる4本のファンド+元祖オルカンライバル「たわら全世界」に絞ってます。スマホで見る時は必要に応じ横画面にしてくださいませ↓
2024/06 | オルカン | トレカン | ノムカン | 楽カン | たわら全世界 |
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1ヶ月 | 5.79% | ★5.80% | 5.79% | 5.67% | 5.78% |
3ヶ月 | 9.73% | ★9.751% | 9.748% | 9.66% | 9.69% |
6ヶ月 | 26.52% | ★26.60% | 26.56% | 26.52% | 26.46% |
1年 | 34.39% | ★34.53% | - | - | 34.30% |
3年 | ★71.06% | - | - | - | 70.74% |
5年 | ★151.33% | - | - | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.05775% | 0.05775% | 0.05775% | 0.05610% | 0.1133% |
純資産総額(百万円) | 3,832,050 | 4,284 | 19,651 | 167,019 | 51,274 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 3,430,011 | 3,867 | 15,259 | 139,097 | 42,573 |
純資産総額前月差分 | 402,039 | 417 | 4,392 | 27,922 | 8,701 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2024/6の比較 FTSE Global All Cap連動
2024/06 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | ★5.264% | 5.13% | 5.259% |
3ヶ月 | ★9.04% | 8.96% | 9.03% |
6ヶ月 | ★25.10% | 24.93% | 25.06% |
1年 | 32.78% | 32.53% | ★32.83% |
3年 | 66.12% | ★66.21% | - |
5年 | ★144.42% | 143.60% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.192%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 519060 | 219937 | 45969 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 487139 | 205536 | 43120 |
純資産総額前月差分 | 31921 | 14401 | 2849 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
<MSCI ACWI>
年次リターンは、今月もトレカンの勝ち。オルカンはトレカンを舐めてましたね。信託報酬率の引き下げの出遅れが効いてます。それにしてもトレカン売れない。成績優秀なだけに設定当初の説明がまずかったのが悔やまれます。
<FTSE Global All Cap>
こちらは接戦。最近は楽天VTがやや優勢。また楽天VTは純資産総額が5000億円を超えました。コストが二重にかかるETFを買うだけファンドは、個人的にはもはや歴史的使命を終えた感じがするんですけど、これだけボリュームがあると、見捨てるわけに行かず。今しばらくは比較を続ける予定です。
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本エントリーで掲げている全世界株式クラスのファンド(表以外も含む)の純資産総額の総計は、4.9兆円弱。世界市場の大きさを考えると、まだそんなもんかという気が個人的にはしています。
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これ一本で全世界分散投資完了。リスク資産のリバランスが不要で、新NISAの生涯投資枠の活用の最適解のひとつでもある全世界株式クラス。今後もウォッチを続けていく所存です。
長期投資は続けてナンボです。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。
<ご参考>