インデックスファンドの競合は新フェーズに突入・・・なの? 業界関係者の気持ちはわかる件
はじめに
新NISAの成長投資枠めがけて、(外資の)インデックスファンド勢も群がってきたー」、違った言い方をすると「Slimシリーズのひとり勝ちは面白くないという思いがにじみ出る」記事であります。
同記事で取り上げられているのはこういったファンド。
- SSGA インデックス・シリーズ・ライト
- アムンディ・インデックスシリーズ
アムンディのニュースはこちら↓
また、iシェアーズのインド株ETFについても言及されています。
雑感
個人的には、
- 外資に頼らなくても、オルカンで十分
というのが率直な感想です。もう枯れてますw
もうひとつは、原理主義的な考え方。
- インデックスとは市場のコピーである(ご参考:市場ポートフォリオってなあに? 2024)
高配当や大型成長株が長期的に勝ち続けるという裏付けは論理的にも実証的にも弱い。(アムンディのファンドの説明にあるように特定の期間ならそりゃあるでしょう)
正直、外資勢や国内の出遅れ大手組の対応は「今更感」は否めません。バンガードなんてずいぶん前に撤退しちゃったし、再参入のニュースも未だナシ。
今のところの反応はというと、たとえば「ステート・ストリート全世界株式インデックス・オープン」の純資産総額は、10.57百万円(2024年06月14日現在)。まったく売れてません。同社のこれまでのインデックスファンドに対する姿勢にも一因があると考えられます。同社の「ステート・ストリート外国株式インデックス・オープン」の信託報酬率は年率1.045%(税抜0.95%)。せっかく 1998年12月の設定で先駆者的位置付けだったのにもったいない。もし順当に下げてたら、Slimシリーズのひとり勝ちはなかったでしょう。(同じことは国産品、中央三井外国株式インデックスファンドなどにも言えます)
日本のインデックスファンド市場って、金額ベースで立ち上がる前に投資家のリテラシーの方が先行して成熟しちゃってたというところがありますから、なかなかに切り込み方が難しいようには思います。
そんな中、アムンディさんがどこまで注目を集めるのか。注視はしたいと思います。
以上、業界関係者の気持ちはわかるグッジョブなニュースでした。