市場ポートフォリオってなあに? 2024
はじめに
記事ではオルカンをオススメするワケとして、「世界分散投資」「低コスト(継続的な引き下げ実績)」「純資産総額が大きい」といった要素がならんでいるわけですが、本質的な話が、ご本人からXでポストされてました。
なぜ、オルカンのような、幅広い世界の株式を対象とした時価総額加重平均型指数に連動するインデックスファンドをおすすめするのか。
— 横田 健一 @増刷10刷21,500部!新刊『新しいNISA かんたん最強のお金づくり』 (@ken1yokota) June 12, 2024
その理由の1つは、CAPMで言うところの市場ポートフォリオの現実的な近似解として最も妥当だと考えているからです。 https://t.co/px6spxNE0t
市場ポートフォリオってなあに?
最近、この話を取り上げる人はあんまりいなくなっていて、「なんとなくオルカン」「なぜかオルカン」「とりあえずオルカン」になっちゃってるような気がしますが、こここそがオルカンを買う人の心のよりどころ、最大のポイントだと思うんですよね。
藤沢数希さんのブログの記事をご紹介↓
金融理論の世界では、「接点ポートフォリオ(シャープレシオ※が最大となるポートフォリオ)」と「安全資産(無リスク資産)」を組合せるのが最も合理的ということになってます。(※シャープレシオ=無リスク資産に対する超過リターン/リスク)
「接点ポートフォリオ」は、市場が効率的(すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されている状態)であるなら、市場そのもの(市場の縮小コピー)になるとされ、それこそが「市場ポートフォリオ」と呼んでいるもの。
ただ、市場は必ずしも効率的ではありません。なので、「接点ポートフォリオ」の「現実的な近似解」が「市場ポートフォリオ」=「時価総額加重平均型指数に連動するインデックスファンド」=世界市場で見たときはオルカン、と。
でもって、私は、
- 接点ポートフォリオ(の現実的な近似解)→オルカン
- 安全資産(無リスク資産)→個人向け国債
を運用人生最後のステージに今更のように目指しております。目下、過去の残骸をじわじわ整理中であります。
まあ、私ごときが、ボクの考えた最強のポートフォリオを持ち出したところで、海千山千の方々が跋扈するマーケットに太刀打ちなんて到底できません。