資産と相続 60代になったらどうするの?
はじめに
資産と相続、60代になったらどうするの?という問題です。あくまでも「自分ごと」。いろいろあるよね、と思う対談でした。昨年母を亡くし諸手続をした(している)私が「おおーそうだよね」と注目したのは、井戸さんのお話。
”(夫の両親、私の両親と相続を4回の経験で)終わったときには疲れ果てていました。その経験から母の相続に向け、母が元気なうちに息子を同行させて、10行近くあった母の銀行口座を集約する手続きなどを行い、親子3代で準備を進めました。相続発生後も息子に銀行口座の解約や不動産の相続登記などの手続きを経験させました。”
大切だなと思うのは、経験させるってとこ。相続手続きって、やってみないと、いかに大変かわからないんですよ。私は、井戸さんに比べればはるかにラクでしたが、それでもたとえば、土地登記ひとつを取ってみても何度か気絶しました。
もうひとつはここ↓
”(阪神・淡路大震災を罹災、社会保険関連の相談ボランティア、お父上の会社の倒産などの経験を通して)人はいつ死ぬかわからないし、いつ財産を失うかもわからないと考えるようになりました。そして、どんな状態になっても立ち上がれるような"生きる力"が大切ということを痛感しました。”
残すべき財産は、お金だけではないと言うことですね(._.)φ。
私自身も、元気ピンピンだった父が今の私ぐらいの歳の時、脳卒中で倒れ、以後10年あまり、不自由な生活を送ることになった経験を通じて学んだのは、今を生きることの大切さ。早期リタイアをあっさり決断した理由にもそこがあります。
資産運用の終活の話は、やれ定率で取り崩すだのなんだのという理屈っぽい話を男子的にはしてしまいがちですが、現実はちょっと違うところに重要なポイントがあるのです。
資産と相続 60代になったらどうするの?
このテーマ、先日、私もまとめてみました(相続作業を少なくするための4つの観点 2024)
- その1 口座を減らす
- その2 相続額を減らす
- その3 ついでに不動産も残さない
- その4 遺言書は書かない
年を経る過程でいろいろ捨てていって、シンプルな状態にする。
井戸さんのお話を読んで、これって単にお金だけの問題ではないんだなと。たとえば、なぜ遺言書を書かなくてすむのか。我ながら深いです。自分自身の財産をシンプルにしていくことで、結果的に残された妻やこどもたちに何かが残る…はず、などと愚考する今日この頃でした。
ただ、これ、めちゃくちゃ骨が折れるんですよね。なぜ、断捨離本が世にあふれているのか…腰が重い今日この頃でもあります(笑)。