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2024年5月 2日 (木)

各資産クラスのパフォーマンス 2024/4


今月の各資産クラスのパフォーマンスの定点観測です。

チェック方法

  • Slimシリーズ(全米株式は除く)の基準価額で当月末の年次リターンと月次リターンを計算。

2024/4末 年次リターン

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2024/4末 月次リターン

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雑談

今月も株式クラスは高水準。

正規分布表で見ると、現在が、2シグマなら約2.2% 、2.5シグマなら約0.6%の確率です。先月も書きましたように、暴落の発生確率と同じくらいの水準のできごとが今まさに起きていることは押さえておきましょう。

  • 自分自身の取れる、取るべきリスクはどの程度なのか?
  • 自分自身に残された長期投資の時間はどれだけなのか?

対処の観点はこれしかありません。

今月ちょっと目についたのは、新興国株式の戦線復帰です。年次リターンが29.3%にまで上がってきています。リスクプレミアムの原則に則るなら、新興国株式も長期の期待リターンは同程度。これから巻き返しなるか否か。

上位10カ国を1年前と見比べて見ますと、、、(まだ4月の月次報告が出てないので、3月末です)

2023/3末 2024/3末
1 ケイマン諸島 18.1% インド 17.4%
2 台湾 14.3% 台湾 16.7%
3 インド 12.5% ケイマン諸島 13.7%
4 中国 11.9% 韓国 12.5%
5 韓国 11.5% 中国 9.9%
6 ブラジル 4.8% ブラジル 5.1%
7 サウジアラビア 3.8% サウジアラビア 4.1%
8 南アフリカ 3.4% メキシコ 2.6%
9 メキシコ 2.6% 南アフリカ 2.5%
10 タイ 2.1% インドネシア 1.8%

ケイマン諸島と合わせた中国が減って、インド・台湾がじわり台頭。自動的に割合が変わっていくのが、市場コピー型(時価総額型)インデックスファンドの魅力です。ほっとけば市場の摂理に従って変化してくれます。極端なケースではロシアのように退場することすらあります。

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我らがオールカントリーは、年次、月次ともに中庸。イチバンになることはない代わりにビリになることもない。マキアヴェッリ、500年前の言葉を今月も噛みしめたい。

"中ぐらいの勝利で満足するものは常に勝者であり続けるだろう。反対に、圧勝することしか考えない者は、しばしば、陥し穴にはまってしまうことになる。-『フィレンツェ史』-"

インデックスファンドが発明される前、資本主義が形を成すずっと前から続く、真理なのであります。

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