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2024年5月 7日 (火)

オルカンは、なぜ生まれたか?


日経さん。

はじめに

Slimシリーズの生みの親、三菱UFJアセットマネジメントの代田秀雄常務へのインタビュー記事です。

 「最初は額が少なくて皆あなどっていた」

それがあれよあれよと純資産総額が9兆円。10年後は60兆円を目指すそうです。これは売れた今、後付けで言っているわけではありません。代田さんが5年前のブロガーミーティングでおっしゃっていたのが、

 「日本のバンガードを目指す」

でした。

この意味するところは、規模は10兆、100兆円オーダー、コストは0.1%級。日経さんの記事では、今後、巨大な資産を持った海外の運用会社と戦う可能性にもふれてますが、その意識は当時からあったのです。

オルカンは、なぜ生まれたか?

勝因は、アンケートではない「投資家のナマの声をいち早く」聴いたことですよね。

”ブロガーミーティングを開くと、投資家から『スリムシリーズで全世界株式型に連動する商品を作ってほしい』という声が多くあがった。実際に作ると大ヒットした。”

当時、つみたてNISA市場を狙ったMSCI ACWI連動型のインデックスファンドが既にステートストリート社から出ていたのですが、信託報酬率が高すぎてインデックス投資家たちがずっこけてた、という状況もありました。

その後、間髪入れずオルカンが登場。ステートストリートは応戦せず、他社は、5年出遅れたのはみなさまご存じの通り。まさに「あなどっていた」わけです。「長期投資には出遅れナシ」ですが、「長期投資向けファンドには出遅れアリ」。もう少し踏み込んで言うと「ゴミ投資家をなめんなよ」(笑)。

では、そのユーザーの声はなぜ出てきたのか?それは、当時すでに

 全世界にローコストで時価総額分散することがインデックス投資の究極解である

これこそが、王道の金融理論の帰結。このリテラシーが、インデックス投資を支持する人たちの間で共有されていたからです。その知識共有の源のひとつが、2006年発刊、橘玲さんによるこの一冊でした。

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しかし、バンガードのVTなど、米国には存在したこのソリューションが、日本には長らく存在しませんでした。オルカンが出るまでのインデックス投資家たちは、日本株、先進国株式(日本を除く)、新興国の各インデックスファンドを三種の神器とし、手作業で時価総額比っぽい比率で組み合わせていたのでした。まさに、日本におけるインデックス投資黎明末期の涙ぐましいお話。

それがいまや、「オルカン買っとけ」で、割と普通の人にも話が通じるようになったわけですから、変われば変わる。願いは届く、であります。

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