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2024年4月14日 (日)

生涯投資枠で考えてみる 2024


投資を始めたばかりのひとだと、最近の絶好調相場を見て、このまま買うべきか買わざるべきかについて悩む人も多いかもしれません。

 

生涯投資枠で考えてみる 2024

いきなりですが、今回の私からの提案は、

 今後も含めた総投資金額に占める現在のリスクを見てみる

です。

たとえば、

  • 30歳から60歳までの30年間、月5万円の株式投信を積み立てる。
  • あなたは今31歳。つみたて歴1年とします。

これまでのつみたて原資は60万円、30年間の総つみたて原資は1800万円となります。この時点での潜在的なリスク資産比率は、60万円÷1800万円で、3.3%に過ぎません。仮にここで積み立ててきたリスク資産が暴落して半分の30万円になったとしても、せいぜい、1.7%分、それも一時的に減少しただけです。

将来の収入期待値の大きいみなさんにおかれましては、まずはこの観点でチェックして、冷静になってから次を考えることをオススメします。

生涯投資枠ではなく、今現在の運用資産に占めるリスク資産の割合のチェックをオススメすることが多い私ですが、その意味が大きくなるのは資産形成後半戦の話です。残り時間=投資の原資の残りが、40歳を超えたあたりからじわじわ、50歳を超えたあたりからガラガラと減っていきます。市場のクラッシュに対するリカバリー力が低下していくんですね。

雑談

さて、冒頭のような迷いが出たならば、インデックス投資の利点をあらためて理解し直してみる必要がありそうです。王道の個別株式投資も含めて他の投資法に進むのは良いのですが、ここを正しく理解した上で進むかどうかが大事と愚考いたします。それを知るための参考書も今やいろいろあります。

ポイントは、インデックス投資以外の方法で、ドシロートが長期に渡って市場に生き残り続けるのは、かなりしんどいということです。もちろん勝利する人もいますが、それが、100人のうち何人なんだろうか?ということであります。インデックスとは全投資家の総和(平均)。勝つ人もいますが同じくらい負ける人もいます。確率的には、勝ち続ける人はだんだん減っていくわけです。

余談ですが、長期投資の手法としてアクティブ投資を選ぶのは、パフォーマンスではなく別の何かに価値を見いだせるかどうかかなあ。個人的にはそう考えています。まあ、それはそれですばらしいことなんですけどね。

今は、ネット証券も、世界に簡単に投資する術も、世界分散で株式を買うという智恵も簡単に手に入ります。かつての私がこれに気が付いたときには、すでにいい歳になっていて、大きな時間を毀損していました。それでもまあ、なんとか生き長らえてはきましたが、もしも私が20代の時、この智恵と投資環境を得ていたとするなら今どうなっていたのだろうと想像する今日この頃です。

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