もしも株価が半値になったらどうするのか? 仙人生活編
「株価が半分くらいになっても耐えられる」くらい、という許容できるリスクの考え方があります。では、いざ株価が半値になったらどうするのか?というのが今回のお題。
はじめに
「株価が半分くらいになっても耐えられる」というのは、あくまで、投資を続けられるか否か、長期投資なのに結果的に短期投資になってしまわないか、という観点です。それは一応耐えられるとするならば、次に考えるのはその後のアクションで大きくふたつあります。
(1)何もしない。今まで通り。
(2)待ってましたとばかり買う。
私自身は、ぜひ(2)「買う」をしたい派です。
その1 これまで通り積み立てる。
ある意味(1)の考え方と同じ。つみたて投資家であれば、何も考えずただひたすら積み立てた結果、買い増しているという作戦。
その2 すかさず予備資金を投入する。
運用資産の外数で「予備資金」を持っておくやり方です。実は昔の、正確に言うとリーマンショック以前の私はこの考え方でした。しかし、肝心の予備資金を少しでも有利に運用しようとして社内預金のようなものに蓄えていたのですが、いささか流動性に欠けていまして、取り崩す手続きがめんどくさかったんですよね。
このため、リーマンショックの時はそこを取り崩すのは止め、「その1」をちょっとパワーアップ。積立額を増額するという作戦をとりました。
その3 淡々とリバランスする。
この反省もあって、リーマンショック以降、これまで予備と考えていた資金も運用資産に組込み、カウチポテトポートフォリオ化。流動性のある現金を確保する方向に少しずつ切り換えていきました。
ポートフォリオに無リスク資産を組み込んでおけば、「買付資金がない」という事態には陥りません。単に無リスク資産とリスク資産間でリバランスするだけです。また、リバランスですから、あくまでもリスクを一定に保つため「買う」です。これなら買いすぎの危険度も下がります。ついつい買いたくなっちゃいますからね(笑)。
もしも株価が半値になったらどうするのか? 仙人生活編
ただ、この15年は、たいした嵐も吹き荒れることもなかったわけで、これから訪れるであろう「人生最後の正念場」を座して待つ今日この頃。リーマンショックの時の私と決定的に違うのは、
- もはや投資に回せる新たな収入はない
- 相場の回復に必要な時間もなくなっていく
といったところ。運用資産とは別の「予備資金」をどの程度持つか?が重要になっていきそうです。