定年前にしておくべきお金の対策
はじめに
合同会社フィンウェル研究所が実施した満足度調査によると、「生活全般」「健康」「仕事・やりがい」「人間関係」「資産水準」の5項目のうち、60代がもっとも満足していないのは「資産水準」。だったら、お金を貯めておけ、という至極あたりまえな結論です。
対策として、3つあげてます。
(1)60歳以降も厚生年金に加入して働く準備
(2)iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する
(3)新NISAを活用する
雑談
今時感がありますよね。まさに、私もそう答えそうだな、という3項目。拙著でもそのようなことをつらつら書いております。ただ、ふと思ったのは、私は、3つともほとんどしてなかったじゃん、と(^^;)。
(1)60歳になる前に仕事を辞めた
(2)iDeCoは入らず(会社にDC制度ができたのは私が50歳を超えてからだった)、DBで走りきった。
(3)旧NISAができたのが2014年で私が早期リタイアしたのが2015年だった。
とまあ、3つともダメでした。でも、絶賛仙人生活中の今、「資産水準」について不満があるわけではありません。
労働にせよiDeCoにせよNISAにせよあくまで手段。「定年前にしておくべきお金の対策」とはひとそれぞれであります。ではこの問題の「本質」は何だろうかというと、舟本さんの記事の最後にあるこの一文、この一言に集約されます。
”お金を貯める習慣を付けておけば、老後の蓄えに対する満足感が得られることでしょう。”
橘玲さんの資産形成の方程式を今一度思い出したい。
資産形成 = (収入ー支出) + (資産×運用効率)
大金持ちやものすごい運用スキルの話をしているわけではありません。なぜ、同じような収入、同じような生活水準で暮らしているのに蓄財力に差ができるのか?問題は、哀しいほどにとても単純なのであります。