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2024年3月 8日 (金)

全世界株式型インデックスファンドの比較 2024/2


今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。

比較対象

<MSCI ACWI 連動> 

最低水準グループ

ローコスト競争脱落グループ↓

売ってるけど売れてないグループ↓

<FTSE Global All Cap 連動>

この比較シリーズでは、コストやベンチマーク乖離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。

  • リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
  • コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。

2024/2の比較 MSCI ACWI連動

最低水準のコストでがんばる4本のファンド+元祖オルカンライバル「たわら全世界」に絞ってます。

スマホで見る時は必要に応じ横画面にしてくださいませ↓

2024/02 オルカン トレカン ノムカン 楽カン たわら全世界
1ヶ月 4.986% 4.98% ★4.992% 4.95% 4.97%
3ヶ月 12.50% ★12.52% 12.51% 12.33% 12.49%
6ヶ月 14.30% ★14.37% 14.35% - 14.29%
1年 ★35.21% - - - 35.15%
3年 ★70.52% - - - 70.21%
5年 ★122.99% - - - -
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) 0.05775% 0.05775% 0.05775% 0.05610% 0.1133%
純資産総額(百万円) 2,624,820 2,991 5,850 74,510 22,414
参考:前月純資産総額(百万円) 2,276,859 2,636 3,330 42,153 16,985
純資産総額前月差分 347,961 355 2,520 32,357 5,429

★は同一指数内で一番成績の良いもの

2024/2の比較 FTSE Global All Cap連動

2024/02 楽天VT+ SBI雪だるま SBIVT
1ヶ月 4.91% 4.89% ★4.94%
3ヶ月 ★12.29% 12.20% 12.26%
6ヶ月 13.69% 13.68% ★13.72%
1年 33.38% 33.25% ★33.46%
3年 66.55% ★66.58% -
5年 ★116.90% 116.22% -
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) 0.192%程度 0.1102%程度 0.1438%程度
純資産総額(百万円) 435,830 179,799 38,206
参考:前月純資産総額(百万円) 412,295 167,933 35,864
純資産総額前月差分 23,535 11,866 2,342

★は同一指数内で一番成績の良いもの

FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。

  • 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
  • SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
  • SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

今月の雑談

<MSCI ACWI>

三菱UFJアセットマネジメントさんから、意味深なおしらせが出てます。

”類似ファンドの中には、(中略)実質的な運用コストの把握が困難なものもあります。つきましては、当該類似ファンドの運用報告書等の各種開示情報を比較検討し運用コストが比較可能になりましたのち、適切な判断を行う予定です。”

つまり、信託報酬率だけではなく総経費率で勝負したい、と。これは理解できます。捨て身の攻撃として、そんなファンド出されても困りますからね。これもあって、今月は、いつもより早く「全世界株式の比較」シリーズをアップしました。ただでさえオルカンだらけの昨今の当ブログ。わざわざ、別エントリーを立てるのはやめとこうと。

  • 総経費率は、年に1回程度の運用報告書でしかわからない。評価期間はまちまち
  • できれば、各ファンドが月次報告で速報版総経費率を出すのが望ましいがそんなものはない。
  • その代替案としては、指数に対する乖離の評価がある(これは月次報告されている)。しかし、多くのファンドが小数点第1位まで報告しておらず、比較してもあんまり差が出ない。なにしろ当のオルカンも小数点第1位までしか報告してない。
  • となると、ファンドの成績を比較するしかない。(当比較シリーズの主旨がここ)

そして、オルカンの成績は、ノムカン、トレカンにこのところ(僅差ではあるけれども)負けています

どーするんですか、これw 信託報酬率以外のコストを下げるのか、下げられないならその分、信託報酬率を下げるのか。ぐちょぐちょ書いてますが、私としての論点は、

  • 総経費率を客観的にどう評価するのか?
  • それがわかったとして、信託報酬率では勝っていても総経費率で負けてたらどうするのか?

この2点です。まあ、といってもわずかな差です

また、このリリースのターゲットである楽カンは成績から慮るに総経費率高があやしい。資産規模あるいは運用力がいまひとつなせいなのか。でも売れてるんですよねー。成績だけ見たらノムカントレカンいいんですけどねえ。楽天ポイント力でしょうか。

ここは、三菱UFJアセットマネジメントさんが主張するように、少なくとも1年は運用していただかないとなんともいえません。

なお、ライト全世界。マザーはしっかりしているはずですが、いかんせん、2月末残高2百万円台。ようやく証券会社で売るところが出てきたのでもっとお金が集まるようになってから取り上げたいと、かように考える次第です。

<FTSE Global All Cap>

今月は、SBI勢が盛り返しました。というか、もう、ETFを買うだけスキームには興味が湧かないなー。比較止めちゃおうかなー(笑)。

これ一本で全世界分散投資完了。リスク資産のリバランスが不要で、新NISAの生涯投資枠の活用の最適解のひとつでもある全世界株式クラス。今後もウォッチを続けていく所存です。

長期投資は続けてナンボです。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。

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<ご参考>

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