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2024年2月 2日 (金)

各資産クラスのパフォーマンス 2024/1 今こそ兜の緒を締める時…かも

今月の各資産クラスのパフォーマンスの定点観測です。

チェック方法

  • Slimシリーズ(全米株式は除く)の基準価額で当月末の年次リターンと月次リターンを計算。

2024/1末 年次リターン

202402021

2024/1末 月次リターン

202402022

雑談その1 「S&P500」は2シグマ超え

ウエルスアドバイザーさんの直近5年の標準偏差をチェック。「S&P 500 」は2シグマ超えてます

金融工学上のリスクは、プラス(アップサイド)でもマイナス(ダウンサイド)でも、リスク。期待リターンを真ん中にしてのプラスマイナスですから上振れはもうちょい小さいですが、それにしても大きい。

  オルカン S&P500
年次リターン① 32.10% 40.50%
標準偏差(直近5年)② 16.42% 17.13%
①/② 1.95 2.36

新NISAで一括投資して早々ですが、リバランス月なので粛々と作業をすすめます。「もうちょっと上がるんだろうなあ」という、私のうなる相場観は抑えますw

雑談その2 オルカンバカ売れ中。今こそ兜の緒を締める時…か

オルカンが、新NISAが始まったとたん、バカ売れ中です。手元の手計算では1月単月の資金流入が3439億円、後述の三菱UFJアセットマネジメントさんのリリースでは純設定額(3,428 億円)。

Slimシリーズ全体で見ても、すごいことになっています。

資金集めという点では、向かうところ敵なし。ただし、実際のパフォーマンスは、実はそうでもありません。

2024/01 オルカン トレカン ノムカン 楽カン
1ヶ月 5.56% ★5.60% 5.57% 5.63%
3ヶ月 15.10% ★15.15% 15.13% 14.85%
6ヶ月 10.28% ★10.36% 10.32% -
1年 ★32.14% - - -
3年 ★68.03% - - -
5年 ★124.03% - - -

オルカンは、トレカン、ノムカンにしてやられています。

トレカンノムカンは、1年リターンがそろそろ出てくるはずですが、注目したいと思います。ここはクールに事実を見たいところ。ライセンスフィーを隠してると批判を浴びたトレカンが、実際の運用で頑張ってるのです。日興アセットさんの運用チームの現場で檄が飛んでるさまをなんとなく想像する私です。野村も頑張ってます。トップ企業の運用力を舐めてはいけないと。

 

てなわけで、個人投資家も運用会社も「今こそ兜の緒を締める時かもしれないなあ」などとつらつら考える今日この頃です。

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我らがオールカントリーは、年次、月次ともに、真ん中ら辺。イチバンになることはない代わりにビリになることもない。こういう資産クラスの並びだと、必ずそうなります。マキアヴェッリ、500年前の言葉を今月も噛みしめたい。

"中ぐらいの勝利で満足するものは常に勝者であり続けるだろう。反対に、圧勝することしか考えない者は、しばしば、陥し穴にはまってしまうことになる。-『フィレンツェ史』-"

インデックスファンドが発明される前、資本主義が形を成すずっと前から続く、真理なのであります。

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