円安・円高リスクについての私の考え方を整理してみる 2024
上がっても下がっても大騒ぎするのが為替です(個人差があります)。為替リスクに対する私の考え方のポイントを整理してみようというのが今回のお題。
その1 まずは数字を押さえる。
私の基本スタンスは「為替レートは「期待リターンゼロ」かつ「リスク(標準偏差=ざっくり10%※)」だけの存在」というものです。
※参考
”月次標準偏差 米国債指数 1.58%、ドル円為替レート 3.33%”
”日次、週次、月次騰落率から計測した標準偏差について、1年=250(営業日)=52(週)=12(月)の各250、52、12の平方根を掛けた値が年率換算値になる。”
年次換算のドル円為替レートの標準偏差=3.33%×ルート12=11.5%。
ここを押さえておくと、「1ドル150円が1年で50円になる」の発生確率がかなり低いのがわかります。反対に「1ドル150円が1年で300円になる」もしかり。
為替リスクなんて、できれば避けたいのですが、外国資産に投資すると漏れなくついてきます。外国株式は、「証券リスク>為替リスク(為替の影響少なめ)」かつ「期待リターンが大きい」ので、許容することにしました。
外国債券については「期待リターンは小さい」のに「為替リスク>証券リスク(為替の影響看過できない)」、この結果、取ったリスクに対して得られるリターンの効率が悪くなりがち(基本4資産+1 〜この10年のシャープレシオを見てみる 2023/11)。
かといって、為替ヘッジもそのコストを考えると無駄骨のように思えます。
- 日本の金利<海外の金利 ヘッジコストがマイナスに作用 →バカらしい
- 日本の金利>海外の金利 ヘッジコストはプラスに作用するが、こうなったら日本債券だけ買う。
その2 ものは考えよう 〜残念な面もあるがうれしい面もある
円高になれば、外国資産は値下がりして哀しい。しかし、円の価値が上がって圧倒的に輸入に支えられている日本ではモノが安く買えてうれしい。一方、円安になると、外国資産が値上がりしてうれしい。しかし、円の価値が下がってモノが高くなって哀しい。
ひと言で言えば「ものは考えよう」です。私がカウチポテトポートフォリオ(リスク資産:無リスク資産=1:1)を選んでいる理由は、この辺もあったりします。
以上、円安・円高リスクについての私の考え方の整理でした。
余談
早期リタイアしてから心がけているのは、喜怒哀楽のうち、「怒」と「哀」は限りなく減らす。「喜」と「楽」の多い、ある意味「不抜けた人生」を送るのだということです。これ、たぶん健康にもいいと思うんですよね。
というわけで、資産運用も同じスタンスで、上記「その2」があります。仕事をやってるとこのふたつのネガティブ感情も前進のために必要でもあったりするのですが、もういいよね(笑)。