定年で投資デビュー 私が押さえるべきと思う2つの観点
定年で投資デビュー 深田さんが心配になる人の3つの共通点
”「新NISA祭り」目前の今、筆者が気になっているのは、定年前後で投資デビューしようとやる気満々の人たちだ。大丈夫かな、と心配な気持ちでいっぱいだ。”
「FP深田が心配な人」ということで3つ上げられています。
- (1)「長期・分散・低コスト・積み立て」のセオリーを知らずに投資デビュー
- (2) 新NISAの1800万円の枠を最短5年で使い切ろうとしている人
- (3) 買った後のことを考えていない人
三つ目は、老後のキャッシュフローとセットで運用資産の活用を考えてね、という意味合いです。
定年で投資デビュー 私が押さえるべきと思う2つの観点
深田さんが上げた中では、やはり、一番目のセオリー。これを理解しないで始めるのはまずいです。ましてや定年世代となると、試行錯誤に残された「時間」は少ないです。若い頃のような「身体で覚える」方式は通用しないのであります。
私が思うに、セオリーの中で重要なことは、二つあります。
ひとつは、まさにその「時間」。長期投資には20〜30年かかる。それでも元本割れしない保証はない。ということをまずは理解した上で、取り組まないといけません。
もうひとつが「リスク」です。自分がどれだけリスクを取れるのか? そもそもリスクってなんなのか?ここを押さえていると、闇雲にNISAの生涯投資枠1800万円を使い切ろうという発想にならない場合もあるでしょう。
現役時代からリスク資産を積み上げてきた人は、そろそろ取り崩しを計画しようか、つまり「リスクを減らそうか」と考え出すときに、いまさらリスク資産を組み込むわけです。
深田さんの記事で最も重要と感じたのがここ↓
”投資は「必ずしなければいけない」というわけではないことを忘れずに。「値動きがあると一喜一憂してしまう」という人は、投資には不向き。また、「老後資金は十分にあるのでこれ以上増やさなくてもいい」という人は、投資をする必要性は低いといえる。はやる気持ちを抑えて、投資を始める前に60歳以降の収支予測や金融資産の棚卸しをしてみよう。”
大事なところを太字にしようとしたら全部太かったw
新NISAができたから投資を始めるという発想はいささか危険です。これから始めようと考えている定年世代の方は、ご一読くださいと言う記事でした。
コメント
>「値動きがあると一喜一憂してしまう」という人は、投資には不向き
私、長年資産運用していますが、今だに一喜一憂しています(涙)。
やはり私は投資に不向きな人間だったのかな~…(涙、涙)
ていうかそんな強靭な精神を持った人だったら、資産運用などしなくても成功しておられるのかなと思います。
投資の成績が良かった人の属性の1位は「亡くなった人」で2位は「運用しているのを忘れている人」だそうですね。
ホントそうだと思います。20年前に資産運用を始めたときも自分に諭したいです。
まさに、「お金を増やすことは手段であって目的でない」そのことを物語っていますね。
投稿: | 2023年12月23日 (土) 08時39分
新NISAでは年初一括投資して最短の5年で1800万円を埋める、という方が多いようです。分散は5年もあるから出来ている、コロナショックを乗り越えたから暴落しても大丈夫、無リスク資産は2-3割で充分との事。
妙に自分に自信がある人が増えたなあというのが私の印象です。ここ数年はずっと相場が良好なので、私を含め気が大きくなっている人が多いんじゃないかなあ?と。
一秒でも早く入金して一秒でも長く市場に居るのがベストなので一括投資が有利なのは私も理解しています。でもコロナショックはほんの一時の下落ですし、5年は長期とは言い難い。
リーマンショックや世界恐慌クラスの暴落、そこから何年も続く含み損に本当に耐えられるのか?絶好の買い場を逃し指を咥えて見ているだけなのを後悔しないか?
私の場合はNOで、お恥ずかしいのですが入金力が無いのもあり、毎月3-5万円をインデックス投信に積み立てる事にしました。40代後半でこの金額は意味が無い程低額かもしれませんが、やらないよりはいいかなと。
前の派遣先の同僚が新NISAをやるか検討中で質問されたので「資産が半分になる暴落にも耐える握力が重要」と伝え、iDeCoや年金についても書かれた本とつみっぷでいただいた資料を譲り、彼女の判断に任せました。
投稿: らいら | 2023年12月23日 (土) 15時52分
向いている、向いてない…考えても分からないかも。やってみてからしか自分の感情の動きが分からない、が私の経験でして。その時になってみないと…。
1〜2回、急落や暴落と回復(回復は必要な経験)を経験する時間がある事がまずは必要に思います。
それで投資期間が短い人は生活費を浸食しない程度の金額で、と。あ、Night Walkerさんと同じ事を言っています。
まだ働き続けるとか、諸々の事情で各人が判断する条件もありますね。ご指摘の太字の最後の部分、確かに重要ですね。収支予測とか、NISAしている人も折に触れ確認しないとです。
投稿: 宿り木 | 2023年12月24日 (日) 12時49分
値動きがある以上、損失を容認できない人たちはまた下がったら騒ぎ出すんでしょうね・・。
『いつか来た道』になるかはわかりませんが、不安な投資は老後でなくとも精神衛生上よくないような気がします。
投稿: baryustock | 2023年12月24日 (日) 14時39分
新NISAについて、課税口座(特定口座、一般口座)を理解して比較することで、初めてわかるのです。課税口座に、もともと、金額の上限や期間はありません。今までのNISAはそれがあるのがデメリット。新NISAでは、金額の上限が上がり、運用期間が制限なしになりました。ただいずれのNISAも損益通算できないのがデメリットです。皆さん、必ず利益が出ると思っているのですかね。課税口座で取引した経験がない人はが、新NISAに飛びつくのは、「必ずもうかりますよ」と言われて詐欺にあうのと同じではないでしょうか。
投稿: としくん | 2023年12月24日 (日) 16時02分
みなさまコメントありがとうございます。
>? 様
修行です(笑)。
>らいら様
>分散は5年もあるから出来ている
これもありがちというか。要は、その後のホールドできる期間ですね。
投稿: NightWalker | 2023年12月24日 (日) 23時20分
>宿り木様
暴落からの復活までが5年,10年、20年かかるケースですよね。そこをどう乗り越えるか。定年の方の場合は、経験ではなく、ロジックで腹落ちさせないとまずい気がします。
>baryustock 様
それを雑音を思えるかどうか。定年までの人生で何を学んだかが問われます。
>としくん 様
新NISAができたから投資を始める、というのはまずいパターンの一つですよね。なんで今まで投資しなかったのって言うところから再整理が必要に思います、
投稿: NightWalker | 2023年12月24日 (日) 23時27分