全世界株式型インデックスファンドの比較 2023/11
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
最低水準グループ
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJアセットマネジメント)
- Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)(日興アセットマネジメント)
- はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)(野村アセットマネジメント)
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
ローコスト競争脱落グループ↓
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス(りそなアセットマネジメント)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマーク乖離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2023/11の比較 MSCI ACWI連動
最低水準のコストでがんばる4本のファンド+Slimの監視用の「たわら全世界」に絞ってます。
スマホで見る時は必要に応じ横画面にしてくださいませ↓
2023/11 | オルカン | トレカン | ノムカン | 楽カン | たわら全世界 |
---|---|---|---|---|---|
1ヶ月 | 7.41% | 7.43% | ★7.44% | 7.31% | 7.43% |
3ヶ月 | 1.60% | ★1.641% | 1.638% | - | 1.60% |
6ヶ月 | 12.63% | ★12.71% | - | - | 12.60% |
1年 | ★20.99% | - | - | - | 20.96% |
3年 | ★65.63% | - | - | - | 65.27% |
5年 | ★100.46% | - | - | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.05775% | 0.05775% | 0.05775% | 0.05775% →12/1から0.0561% | 0.1133% |
純資産総額(百万円) | 1,685,410 | 2,029 | 1,274 | 3,582 | 11,222 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 1,500,616 | 1,774 | 987 | 45 | 9,849 |
純資産総額前月差分 | 184,794 | 255 | 287 | 3,537 | 1,373 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2023/11の比較 FTSE Global All Cap連動
2023/11 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 7.38% | ★7.39% | 7.36% |
3ヶ月 | 1.24% | ★1.32% | 1.30% |
6ヶ月 | 12.21% | ★12.30% | 12.28% |
1年 | 19.71% | ★19.83% | 19.79% |
3年 | 62.37% | ★62.70% | - |
5年 | ★95.09% | 94.75% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.199%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 376,015 | 150,311 | 32,451 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 343,015 | 136,796 | 29,657 |
純資産総額前月差分 | 33,000 | 13,515 | 2,794 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
MSCI ACWI勢。
トレカンががんばってます。トレカンはライセンスフィーの外出しでけっこうディスられたんですけど、見返した恰好になってます。
純資産総額は、楽カンの資金流入が好調です。たわら全世界は抜かれるんじゃないでしょうか。ただ、運用面では、まだまだ?マーク。スタートダッシュの成績は負けました。初期の問題なのか能力の問題なのか。まあ、そのうちわかるでしょう。
一方、FTSE Global All Cap勢。SBI雪だるまほぼ完勝。楽天VT+は、楽天証券力かなあ、踏ん張ってます。
これ一本で全世界分散投資完了。リスク資産のリバランスが不要で、新NISAの生涯投資枠の活用の最適解のひとつでもある全世界株式クラス。今後もウォッチを続けていく所存です。
長期投資は続けてナンボです。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。
<ご参考>
コメント
いつも有益な情報提供、ありがとうございます。
来年からの「岸田NISA」、オルカン1本で、5年間で枠を全埋めすることにしました。(支持率最低ですけど、彼の業績で唯一無二の庶民向け最高策と思っていますので、あえてNISAに名前を冠していますw)。
この6か月間、オルカンの実績劣っていますね。
資産が多いほど運用に有利と聞きましたが、そうなっていない感じです。
6か月で判断することが間違いなんでしょう。
そう思って心安らかにしておきます。
投稿: インデックス素人 | 2023年12月18日 (月) 01時44分
>インデックス素人 様
コメントありがとうございます。
今年いっぱいは岸田NISA、来年からはただのNISAでw
>6か月で判断することが間違いなんでしょう。
今回の話で投資家が学ぶべきは、「運用報告や純資産総額の推移を見てから判断する」という基本ですね。
投稿: NightWalker | 2023年12月18日 (月) 10時26分