« 早期リタイアはやってみると意外と違和感がなかったと思う件 | トップページ | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 2023.10の月次報告 »

2023年11月11日 (土)

最近の個人向け国債 変動10年 発行条件の推移 2022−2023/11

ちょっと前に個人向け国債の発行時利回りの推移を見てみましたが、あれから数ヶ月。さらにじわじわ上がっています。

最近の個人向け国債 変動10年 発行条件の推移 2022−2023/11

20231111

順調に上がってますね。変動10年 第164回債(令和5年11月)の発行条件は、0.60%(税引き前)。

202311113

ネット銀行の定期預金金利との比較

 ちょっと前まではネット銀行の方が高めだったのですが、いまや個人向け国債の方が優位。たとえば、オリックス銀行の直近の金利がこちら↓

202311112

オリックス銀行はなかなかにがんばっている銀行さんなのですが、完敗です。ネット銀行冬の時代の到来なのかも。手数料改悪など、悪い影響を及ぼさないことを願います。

金利が半年ごとにアップデートされる。

個人向け国債変動10年の最大の特徴は、半年ごとに適用金利が見直されることです。買ったときの金利のままの銀行の定期預金に比べ、金利上昇局面においては圧倒的に有利。たとえば、半年前の「第158回債(令和5年5月)」は、「令和5年12月16日から令和6年6月15日」の金利(税引き前)が、0.60%にアップデートされてます。同様に、第152回債(令和4年11月)、第146回債(令和4年5月)、、、0.60%になってます。

物価上昇との比較でリターンを見る

金利を見る上で重要なのが、実質的にどうなのか? たとえば、全国消費者物価指数 2023年(令和5年)9月分の生鮮食品を除く総合指数は、前年同月比が2.8%の上昇。

  • 物価上昇率が、0%で、金利が0.05%
  • 物価上昇率が、2.8%で、金利が0.60%

どちらが庶民に優しいのか。米国の株式投資の本では、資産運用最大の敵とされてきたインフレ。永らくそのことを忘れていた日本もインフレと普通に戦う時代が舞い戻って来たようです。

たんたんと長期投資を続ける

今後は、

  • 株式投資、ことに海外分散の重要性
  • 現時点での個人向け国債の優位性

を実感する人が増えるかもしれませんね。ぜひあわてないで(=金融機関の口車に乗らないで)、たんたんと長期投資を継続することをオススメします。さらにその先、気の早い話としては、

  • 日本債券を組み込む伝統的ポートフォリオの復権

と言う観点もありますが、YCC終了、日銀の日本株ETF買い入れ終了、ゼロ金利終了してから考えれば良いかなと。個人的には、個人向け国債の発行条件あるいは発行自体が見直されるときがその時なんじゃないかなと、思ってます。

しばらく、個人向け国債変動10年の発行条件のウォッチは続けてみたいと思います。

20230828nwbook

|
follow us in feedly にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ

« 早期リタイアはやってみると意外と違和感がなかったと思う件 | トップページ | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 2023.10の月次報告 »

コメント

個人向け国債は「ぼったくり」の極み

通常国債(生債券)は一般の投資家は買えません。一般投資家に国債を売る為に「個人向け国債」が導入されました。しかし、通常国債に比べて、かなり不利な設計となっています。適用利率は『基準金利(長期金利)X0.66』が設定されています。物価上昇が約4%の時代にたったの0.6%、定期預金よりマシとは言え、焼け石に水の金利です。
適用利率が設定されている理由
「変動10年」の適用利率を決めるに当たっては、10年固定利付国債を今後10年間保有した場合に得られる金利収入とのバランスや、中途換金などの商品性を総合的に勘案することが必要であり、その結果、基準金利に「0.66」を掛けることとしたものです。
このぼったくりシステムは、金利が上がれば上がるほど投資家が不利になる仕組みになってます。0.9%→0.6% 1.5%→0.9% 2%→1.32% 投資信託の信託報酬の僅かな率に拘るのが馬鹿らしい額になります。

ぼったくりシステムより、もっと心配なのが日本国債の信用リスクです。ブルームバーグなどの海外マスコミが「日本銀行の債務超過」「財政の深刻な課題」等、続けて来た財政ファイナンスの問題点を指摘する記事が増えている事です。

投稿: オークX32 | 2023年11月11日 (土) 11時26分

「CDSで5年以内のデフォルト確率を比較すると、11月11日時点で
ドイツ0.33%、
フランス0.46%、
日本0.53%、
カナダ0.66%、
米国0.80%、
イタリア1.76%
と永浜利広氏が指摘。」

滝田洋一(日本経済新聞+WBS)
https://twitter.com/yoichitakita/status/1723151449868444109

投稿: tama | 2023年11月12日 (日) 02時50分

現在のというか 日銀総裁というのは無能の方なんですよね 何故この状態で金利を上げないのですかね 物価上昇はほぼ5%に迫りますよ それで1%なんて! 実質マイナス4%の金利 途轍もない緩和政策 阿保の所業です
 あの人等は生活の部分がないので知らないのか それとも専門馬鹿かただの操り人形なのか 輸出企業のための確信犯だとしたら  あり得ますけどね 
 経済学のなにを勉強しておられたのか知らないが あるいは勉強しすぎで幼児に帰られたのか 恐ろしいほどの無能の方が日銀のトップということが 国債発行も含めこの国の大多数にとり不幸ですね  まあ それなりの政権を選んだのが悪いのですけど  

投稿: k | 2023年11月12日 (日) 13時41分

>tama様
デフォルト確率
米国0.80% >日本0.53%
おっと、米国の方がデフォルトの確率が高いんですね。

>オークX32 様
>通常国債(生債券)は一般の投資家は買えません。
ご検討ください↓私は買う予定はまるでありません。悪しからず。
https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/shinmadohan/

投稿: NightWalker | 2023年11月12日 (日) 14時08分

>k様
誰もやりたくない状況でよく引き受けたというのが私の率直な感想です。むしろ、有能なのに(かもしれないのに)外野から眺めている人が問題と感じます。

>何故この状態で金利を上げないのですか
ご存じのように表向きは「賃金上昇の流れを見極めてから」ですが、率直に言って来春の賃上げだけ見ても、学者的には判断できないでしょう。また、賃金上昇が一部の産業、所得階層に留まる可能性も実感としてあります。となると裏の理由。いろいろあるとは思うのですが、たとえば、現時点では、

「日本が金利を上げる」→「見合いで米国の金利が上がる(彼の国はドル高でインフレを抑えている恰好なので)」→「結果、日本としては意味なし」→「一方、金利が上がりすぎで米国ドカン」→「世界に波及」→「結局日本が一番割を食う」

みたいなシナリオを恐れているのかもしれません。

>政権
個人的にはどこを選んでもリベラルという状況(=国民の意思)にアンバランスが潜んでいるのでは?とは思ってます。

投稿: NightWalker | 2023年11月12日 (日) 14時55分

自身の考えと違う方針で運営されている行政や会社を愚かであるとするのを見かけますが、なぜに自身がそこまで正しいと判じられるのか疑問です(コロナ禍で特に目立った)。

さておき、0.66をかけるようになったのは、もともと-0.8%だったけど低金利下でマイナスになっちゃうからだったと記憶しています(計算上だけで実際には最低利率があったように思います)。

日本の場合、需給超過によるインフレではないので金利を上げて景気が冷える副作用のわりに、インフレを抑える効果は限定的だと思います。

投稿: あおば | 2023年11月12日 (日) 18時27分

>あおば様
コメントありがとうございます。
>もともと-0.8%だったけど
ですね。この変更は、基準金利が2.35%以上になると、マイナスに作用しますけど、10何年間というものプラスに作用し続けました。しかも、0.05%の最低保障付き。

当時の記事↓
http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2010/12/post-de47.html

投稿: NightWalker | 2023年11月13日 (月) 01時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 早期リタイアはやってみると意外と違和感がなかったと思う件 | トップページ | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 2023.10の月次報告 »

 
 
Copyright © 2005 - 2024 NightWalker's Investment Blog All Rights Reserved.