全世界株式型インデックスファンドの比較 2023/10
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
最低水準グループ
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJアセットマネジメント)
- Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)(日興アセットマネジメント)
- はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)(野村アセットマネジメント)
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問)
ローコスト競争脱落グループ↓
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス(りそなアセットマネジメント)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマーク乖離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
※今回から5年のパフォーマンスも追加しました。
2023/10の比較 MSCI ACWI連動
今月から、最低水準のコストでがんばる4本のファンド+Slimの監視用の「たわら全世界」に絞りました。ローコストでの戦闘姿勢のないファンドは脱落です。
スマホで見る時は必要に応じ横画面にしてくださいませ↓
2023/10 | オルカン | トレカン | ノムカン | 楽カン | たわら全世界 |
---|---|---|---|---|---|
1ヶ月 | -3.26% | ★-3.25% | -3.26% | - | -3.26% |
3ヶ月 | -4.19% | ★-4.16% | -4.18% | - | -4.23% |
6ヶ月 | 9.69% | ★9.78% | - | - | 9.64% |
1年 | ★10.66% | - | - | - | 10.60% |
3年 | ★71.53% | - | - | - | 71.07% |
5年 | ★91.68% | - | - | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.05775% | 0.05775% | 0.05775% | 0.05775% →12/1から0.0561% | 0.1133% |
純資産総額(百万円) | 1,500,616 | 1,774 | 987 | 45 | 9,849 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 1,467,712 | 1,712 | 821 | 9,275 | |
純資産総額前月差分 | 32,904 | 62 | 166 | 45 | 574 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2023/10の比較 FTSE Global All Cap連動
2023/10 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | -3.68% | -3.72% | ★-3.67% |
3ヶ月 | -4.61% | -4.55% | ★-4.49% |
6ヶ月 | 9.00% | ★9.17% | 9.09% |
1年 | 9.35% | 9.36% | ★9.39% |
3年 | 68.94% | ★69.69% | - |
5年 | ★86.45% | 86.36% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.199%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 343,015 | 136,796 | 29,657 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 346,871 | 137,707 | 29,142 |
純資産総額前月差分 | -3,856 | -911 | 515 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
MSCI ACWI勢。
実はトレカンががんばってます。純資産総額は、トレカン、ノムカンが一気にスピードダウン。ちょっとびっくりなのが楽カンの純資産総額。設定1ヶ月経ってませんが、けっこう資金が入り出したようです。
日付 | トレカン | ノムカン | 楽カン |
---|---|---|---|
11月16日 | 20.00億円 | 12.09 億円 | 19.88億円 |
楽カンがこの3本の中でトップになりそうな勢い。楽天証券残留組が反応したのかな?これは別途、ウォッチしてみます。楽天のiDeCoの対象にでもしたら勢いがつくかも。iDeCoはスイッチング非課税ですから、もし実現したら、楽天VTをまるごとスイッチする人もいるかもしれません。
一方、FTSE Global All Cap勢。SBI勢、強しです。気になるのが、楽天VT+。基準価額が下がったとは言え、大きく減ってます。もしかして、楽天オールカントリーの方に乗り換える人が増えてるのかしら。要注目です。
これ一本で全世界分散投資完了。リスク資産のリバランスが不要で、新NISAの生涯投資枠の活用の最適解のひとつでもある全世界株式クラス。今後もウォッチを続けていく所存です。
長期投資は続けてナンボです。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。
<ご参考>
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