全世界株式型インデックスファンドの比較 2023/9
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
信託報酬率 0.05775%グループ
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)(日興アセットマネジメント)
- はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)(野村アセットマネジメント)
ローコスト競争脱落グループ↓
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス(りそなアセットマネジメント)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマーク乖離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2023/9の比較 MSCI ACWI連動
スマホで見る時は必要に応じ横画面にしてくださいませ↓
2023/09 | オルカン | トレカン | ノムカン | たわら全世界 | SS全世界 | Smart-i |
---|---|---|---|---|---|---|
1ヶ月 | -2.23% | -2.211% | ★-2.209% | -2.24% | -2.24% | -2.23% |
3ヶ月 | 0.70% | ★0.72% | - | 0.66% | 0.62% | 0.69% |
6ヶ月 | ★16.01% | - | - | 15.97% | 15.85% | 16.04% |
1年 | ★23.71% | - | - | 23.69% | 23.30% | 23.60% |
3年 | ★73.78% | - | - | 73.32% | 72.12% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.1133% 9/8から0.05775% | 0.05775% | 0.05775% | 0.1133% | 0.5280% | 0.1144% |
純資産総額(百万円) | 1,467,712 | 1,712 | 821 | 9,275 | 15,276 | 926 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 1,424,214 | 1,573 | 557 | 8,681 | 15,271 | 888 |
純資産総額前月差分 | 43,498 | 139 | 264 | 594 | 5 | 38 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2023/9の比較 FTSE Global All Cap連動
2023/09 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | -2.12% | ★-2.01% | -2.04% |
3ヶ月 | 0.76% | 0.77% | ★0.86% |
6ヶ月 | 15.78% | ★15.95% | 15.88% |
1年 | 23.15% | ★23.29% | 23.19% |
3年 | 72.36% | ★72.92% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.199%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 346,871 | 137,707 | 29,142 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 345,799 | 136,209 | 28,758 |
純資産総額前月差分 | 1,072 | 1,498 | 384 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
MSCI ACWI勢。
ノムカンが1ヶ月の成績、僅差でトップ、3ヶ月はトレカン。6ヶ月以上はオルカンが勝ちというパフォーマンス比較でした。今月は、ノムカン、トレカン出足好調(に見えます)。結局、ある程度の期間でパフォーマンス比較しないと本当の実力は、わかりませんね。
また、全世界株式クラスには、楽天オールカントリーが新たに参戦。
比較は再来月からかな。新NISAに向けた戦闘意欲と言いますか、今後、信託報酬率に動きがなければ、0.05775%戦線から離脱した、たわら、SS全世界、Smart-iは、この比較表から、ばっさりなくします。
何はともあれ、にわかに増えた信託報酬率0.05775%のファンドは、まずはその純資産総額で、コストが10倍のSS全世界を追い抜いて欲しいですね。
一方、FTSE Global All Cap勢。SBI勢、強しです。今月ついに、純資産総額の増分がわずか雪だるま>楽天VT+となりました。おそらく、基準価額の下落との見合いとは思いますが、こちらもあるべき姿(運用に優位性のあるファンドに資金が集まる)になって欲しいと考えております。
これ一本で全世界分散投資完了。リスク資産のリバランスが不要で、新NISAの生涯投資枠の活用の最適解のひとつでもある全世界株式クラス。今後もウォッチを続けていく所存です。
長期投資は続けてナンボです。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。
<ご参考>
« 元気なうちにリスク資産を使うということ | トップページ | 【2023年10月18日更新】カン・チュンドさんからご書評をいただきました!新NISA対応! ラクにお金を増やせる最強のインデックス投資 »
コメント