セゾングロバラを乗り換える際に考慮しておきたいリスクの話

セゾン投信のしょうもないお家騒動もあり、コスト面ではもはやアウト案件な「セゾングロバラ」を良い機会なんで乗り換えようかな、と検討していらっしゃる方も多いと思います。このときに注意すべきは、リスクです。

はじめに

なんとなく、オルカン：無リスク資産（個人向け国債など）を１：１にすればいいんじゃないの？と思っている人も多いかと思うのですが、注意すべきは、取っているリスクの定量把握です。ぐちょぐちょ書くのもうるさいので一気に表にまとめます。

まずは、セゾングロバラ　と　オルカンと無リスク資産(ここでは標準偏差ゼロとします）の組合せの標準偏差を見てみます。(2023/8末)

標準偏差	セゾン グロバラ	オルカン 100%	オルカン 70％	オルカン 60%	オルカン 50%
3年	9.24	14.42	10.09	8.65	7.21
5年	10.24	-	-	-	-
10年	9.92	-	-	-	-

オルカンは、標準偏差の5年がないので、ステートストリートの全世界株式インデックスとも比較してみます。

標準偏差	セゾン グロバラ	SS全世界 100%	SS全世界 70％	SS全世界 60%	SS全世界 50%
3年	9.24	14.43	10.10	8.66	7.22
5年	10.24	17.43	12.20	10.46	8.72
10年	9.92	-	-	-	-

まあ、ざっくりですけど、オルカンと無リスク資産との組合せる場合、オルカンを60〜65%ぐらいに混ぜると、セゾングロバラと釣り合いが取れるのですね。

思ったよりは、セゾングロバラのリスクはあるので（債券クラスにもリスクがある）注意してねと言うお話でした。

ちなみに、リターンは、3年の場合、

標準偏差	セゾン グロバラ	オルカン 100%	オルカン 70％	オルカン 60%	オルカン 50%
3年	11.28%	19.63%	13.74%	11.78%	9.82%

オルカン65％の場合（3年で見たときに、ほぼセゾングロバラのリスクと同等）のリターンは、12.76%。ここ3年では、オルカンの方がシャープレシオが良かったようです。(セゾングロバラ 1.22、オルカン 1.36）

この辺は期間によってぶれますが、いずれにせよ、リスクを定量的に把握することが大切ですね。

今回は、短いですけど、リスク(標準偏差)に関するワンポイントTIPSでした。