最近の個人向け国債の金利が、ネット銀行の定期預金よりも概ねよくなってる件
PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)、高橋洋一さん。
はじめに
記事のポイントを意訳すると、
(1)バカ高い手数料を払ってまで投資なんてする必要はない。
(2)どうしても買うなら、個人向け国債にしなさい。
となります。
(1)は、たしかにそうなのですが、だからといって、投資による資産形成まで否定するのはどうかと。経済学者なんですから、インデックスファンドによる長期投資の科学的根拠は理解しているはずなのに、少々雑かな。その辺はさておき、共感したのが次の一文。
”(個人向け国債変動10年は、昨今の発行条件では)利回りの高い商品だ、ということである。銀行の預金につく利子より高いから、預金が見劣りしてしまう。だから銀行は、国債を積極的に売らない。”
そうなんですよねー、いつのまにかネット銀行の定期預金金利より、概ね高い金利になっているのです。
直近の発行条件をチェックしてみると、
私が口座を開設している中では、高金利なオリックス銀行の1年もの金利が、0.15%(税引き前)。一時期、ネットの定期預金の方が金利が高い時期もありましたが、ここに来て逆転。
相互リンク先のKenzさんの記事を参照させていただいても、1年以上の預入期間で、個人向け国債変動10年を超える金利を打ち出しているところは見当たりません。国債の運用が主体となる銀行では、金利上昇局面じゃ無理ですよね。
私が一番オススメしたいケースは、退職金をもらったら、銀行から「3ヶ月だけ高金利の定期預金」の勧誘の電話がかかってくる前に、即、個人向け国債にしておくことです。今ベストで唯一無二のペイオフ対策でもあります。
個人向け国債は、2003年に誕生した比較的新しい商品ですが、思うに、金利が上昇していく過程で、まずは、個人向け国債の金利の計算式が変わり、やがて、歴史的使命を終える日が来るまでは、いけるんじゃないかと。
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