MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 2023.8月報
東証のETF 2559 MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の2023.8の月報チェックです。
2023/8 基準価額及び純資産額の推移
月末純資産総額、294.84億円。
2023/8 基準価額と市場価格の乖離率
設定来の月別推移(単純平均)
※2020-2021年は年平均、その他は月平均
8月の乖離率平均は、+0.55%。9月は5営業日分のご参考です。
2023/8の日別推移
↑三菱UFJ国際投信さんの、基準価額、東証の市場データを元にNightWalker作成
雑談
4月以降の乖離率は落ち着いてきました。ただ、上方乖離傾向は相変わらずですし、これまでの経緯を見ているといつ暴れ出すかはわかりません。本ETFが長期投資家のツールとしての信頼を取り戻すためには、あと数年、この数ヶ月のような、市場価格の制御を続けることが必要に思います。マーケットメーカーさんの地道な仕事の継続に期待しております。
個人的には、長期投資におけるETF版オルカンという選択肢は、なくなったと考えています。
(理由1)値下げでファンド版オルカンの方が安くなってしまった。
- ファンド版オルカン 年0.05775%以内(税込)
- ETF版オルカン 年率0.0858%以内(税込)
(理由2)市場価格と基準価額の乖離(上述の通り)。
来年から始まるシンNISAでは、2559を売って、Slimオールカントリー(orトレカンorノムカン)に集約することにしました。保有額もそんなに多いわけではないし、こんなことをちまちま気にしても仕方がないですからね。
ただし、知的好奇心の一環で、今後も本シリーズは継続します。
以上、今月の2559定点観測でした。
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コメント
いつも大変参考になる記事ありがとうございます。
オルカン押し、私も同じです。
ただ、今回のオルカンの値下げ行動、他社に追従するだけの値下げ行動を見ても、1兆円ファンドとなってオルカンには利益の還元を意識した自発的な手数料リーダーの意識が薄い感じがしてなりません。
新NISAの成長枠では、オルカン、ノムカン、トレカンを毎年同日に80万円ずつ買って、私はオルカンの対抗馬を少しでも育てていくつもりです。
こうすれば、長期運用中、手数料低減圧力にもなるし、1社独占によって手数料を勝手に引き上げたりするリスクも減ると思うからです。
同じインデックスを追従するファンドで、野村も日興もそれなりに運用の実力のある会社だと思っていますし、重箱の隅をつつくようなことを言えば、オルカン1社に集中するよりリスク回避もできるので良いかなあと思っています。
また、同日同額買付により、3ファンドの運用成績が一目でわかる感じも良いです。
投稿: インデックス投資素人 | 2023年9月 8日 (金) 00時45分
>インデックス投資素人 様
コメントありがとうございます。
>リーダーの意識が薄い
薄いですけど、どういうわけか他社が仕掛けてくれるんですよね。
>新NISAの成長枠では、オルカン、ノムカン、トレカンを毎年同日
おお、面白いですね。
ただ、私はどこか1社にします(本文にトレカン、ノムカンと言う選択肢も追記しました)。もう、めんどくさくなったので。もう少し正確に言うと、出口戦略の要は、ポートフォリオをシンプルにすることだと考えるからです。しかも、私はもはや出口に達しており、あれこれ試行錯誤する時間がないのです。
投稿: NightWalker | 2023年9月 8日 (金) 01時03分