「株価指数」の違いって?
Finasee(フィナシー)さん。
Finasee(フィナシー)さん。
森永康平さんの著書、『経済指標 読み方がわかる事典』の「株価指数」の下りのご紹介。
フィナシーさんの本記事では、「日経平均株価」と「東証株価指数(TOPIX)」、「NYダウ」「S&P500」「NASDAQ」についての説明が引用されています。ただ、本記事、タイトルの
について、すかっと答えが書いてなかったような…。この問いに対する私の認識を整理すると、
ということになります。
こんな感じで、「株価指数」は、大きく「(当該市場全体の)時価総額加重平均型の指数」と「意図的に選ばれた銘柄の指数」に分かれます。
前者が、金融工学的に本来意図しているであろうところのインデックス。後者は、ある意味アクティブの要素を持った指数(ものによってはアクティブそのものという指数もある)。
私も気分としてはTOPIX派。でも、現実の選択はちょっと異なります。オルカンの採用している日本株指数は「MSCI Japan」で、「TOPIX」とも「日経平均」とも違う、これまた「意図的に選ばれた銘柄の指数」なんですね。また「TOPIX」にしたところで、プライム市場以外の銘柄はほとんど含まれていませんから、日本株式市場全体で見れば、「意図的に選ばれた銘柄の指数」と受け止めることもできます。
大人気の「S&P500」は、「意図的に選ばれた銘柄の指数」。だけど、その500銘柄は、「時価総額加重平均」。うーん、ややこしい。また、これまた大人気の「NASDAQ」自体は、「時価総額加重平均」ですが、よく見かける「NASDAQ100」は、「意図的に選ばれた銘柄の指数」です。
ああ、ややこしい。
てなわけで、
「時価総額加重平均型の指数」と「意図的に選ばれた銘柄の指数」は「似て非なるモノ」であるけれど、まあ、「似ているモノである」と割り切るしかない、というのが、私の気持ちの整理となっております。
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