トレカン、「諸費用」の上限年率を0.1%→0.03%に引き下げ!のお知らせ。
トレカン、「諸費用」の上限年率を0.1%→0.03%に引き下げ!
”日興アセットマネジメント株式会社(以下、「日興アセット」)は、「Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式)」と「Tracers グローバル3分法(おとなのバランス)」について、2023年8月4日付で、「諸費用」の上限年率を引き下げることをお知らせいたします。”
日興アセットさん、ファイティングポーズ見せてきましたね〜。総経費率の構造は以下の図です。
ライセンスフィーについても、オープンに記述しています。さんざんぱら叩かれましたからね。
Slimも正念場。
リリースには、「総コストの事前予見性を高める」とあります。だったら、どうせ、来年4月から、目論見書への記述が求められるんだから、ズバッと書いてよね。と言う気はします。いまひとつ、思い切りが足りないような・・・。それとも、シンNISAが始まる直前に、あるいは、Foyの投票直前に、ばばーんと発表するのかしら。総経費率でSlimに勝つ自信があるなら、その作戦でしょうか。
仕方ないので、計算してみます。
(1)信託報酬=0.05775%
(2)諸費用 =0.03%
(3)売買委託手数料など※=0.053%
※(3)は、オルカンと同等と仮定して、オルカンの直近の運用報告書(p9)↓から、(b)+(c)+(d)。重複しているのかもしれませんが、よくわからないので、多めに足し算。
(1)+(2)+(3)= 0.14075%
同じような計算で、オルカンは、0.166%ってなってますので、トレカンの勝ち。
額面通り受け取るなら、オルカンは、値下げしかないですね。やはり、トレカンは販売会社の取り分を下げたのが効いてます。オルカンは変な屁理屈を考えてる場合ではないのでは?1兆円ファンドなんでしょ、強いんでしょっと。Super Slimを作るみたいなのは、なしですからねー(笑)。
「前門の虎、後門の狼」。オルカンと後発のノムカンの間で、いまひとつ存在感を出せていない感もあったトレカンですけど、案外、いい線、行くんじゃないかという気もしてきました。
とは言え、いまやコストは頂上決戦状態で運用の出来不出来の影響が大きいわけです。Slimは、規模に物言わせ、貸株運用とかで差を付けたいのかな。でも、日興アセットの運用チームだってプロですからね。がんばってくれることに期待したいと思います。
投資家としては、今後のパフォーマンスチェックが、けっこう重要です。もう、それくらいしか評価のしようがないと思います。
取り急ぎ、トレカン、グッジョブのニュースでした!
コメント
純資産が増えて利益還元なら分かりますが、
販売会社の利益も削って販売はSBIのみ。
どうやって利益を出すんでしょう?
野村と日興は日本株で利益を出せば
全世界では利益なくても構わないのかも。
投稿: みの | 2023年8月 4日 (金) 05時51分
>みの 様
コメントありがとうございます。
個人的に見方はふたつあります。
1)ネオ証券化(ここは無料化し別なところで儲ける)の一環
2)単なるおじゃま虫(他社の一人勝ちに対する攻撃)
投稿: NightWalker | 2023年8月 7日 (月) 00時01分