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2023年8月16日 (水)

バランスファンドについて考える 2023

日経さん。

記事は、バランスファンドをオススメする内容となっています。個人的にはオススメするにしてもちょっと違うかなと。私の論点をまとめてスペルアウトしちゃおうというのが今回のお題です。

論点その1 バランスファンドは初心者向けと言い切れない。

リスク低い=初心者向けというわけですが、私の意見は、「バランスファンドは酸いも甘いもかみ分けたオトナの選択」というもの。なにしろ、最初にポートフォリオを決めちゃうわけです。あとになって、変更するのはけっこうストレスがかかります。

論点その2 少なくとも「比率変動型」は選ぶべきではない。

記事では、バランスファンドには、「比率固定型」と「比率変動型」があるとあります。基本は「比率固定型」でしょう。「比率変動型」はファンドマネージャが予想をはずしまくる可能性があるからです。つまり、リスクを下げたはずのバランスファンドなのに、わざわざリスクを上げちゃっているのです。一方「比率固定型」の問題点は、論点その1に書いたとおりです。自分の意思で比率を変えたいときにも変えづらくなります。

論点その3 ついでに言うなら 「ターゲット・デート・ファンド」も選ぶべきではない。

記事には、年齢に応じてリスク資産の配分を減らしていく、ターゲット・デート・ファンドについても言及していますが、オススメしがたいです。論点その1とも関連しますが、数十年単位の遠い未来の適切なリスク資産比率を見通すことは不可能だからです。

論点その4 株式100%が理論的には正解

長期投資におけるリスク資産のポートフォリオは、株式100%で良いと考えます。株式クラスの期待リターンは、他の資産と比較して圧倒的に大きいからです。特に、低金利下における債券は組み込んでも足を引っ張る可能性大です。

リスクの調整は、無リスク資産の比率でコントロールすればオーケー。リスクコントロールの自由度が大きく向上します。

論点その5 往々にして割高のファンドが存在する

実際、ダメなバランスファンドってありまして、たとえばこちらです↓

低金利で期待リターンがマイナスの日本債券を大量に組み込んでいる上に1%近い信託報酬。こんなの売っても買えば自己責任です。ほんの数年前、ゆうちょ銀行が投信の問題販売をしてたときに主力のひとつだったファンドです。「リスクが低いから高齢者に売ってもいいでしょ」みたいな?

ーーーーーーー

以上、私が考えるバランスファンドの論点整理でした。

ただ、以上のような「多少の毒」があることを理解した上で、精神安定効果のあるバランスファンドを買うと言う選択はありと思います。1800万円に拡大されたシンNISAの生涯投資枠を使い切るつもりがなければ、非課税枠がもったいない、というわけではありませんし。

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コメント

過去のデータから私もそう思います
ある程度長期なら
わざわざ利回りの少ない資産を混ぜる必要はないと思います
選択と集中は他の事にも通じるさじ加減

投稿: 株式100%が理論的には正解 | 2023年8月16日 (水) 04時18分

>株式100%が理論的には正解 様
コメントありがとうございます。
下記、拙記事の図を見ていると、長期債券の実質リターンは、ここ50年くらいは比較的、好調ですがその前の50年は、不調だったわけで。現時点での日本ダメ→外国債(主として米国債)という論理は非常に危険ですらあるように思ってます。

http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2022/02/post-2b4c31.html

投稿: NightWalker | 2023年8月17日 (木) 14時56分

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