オルカン vs ノムカン 対決の行方 パート2
オルカンの信託報酬率の引き下げで、トレカンノムカンを横目で見ていたオルカンホルダーは、ほっと胸をなで下ろしたのではないでしょうか?
はじめに
たしかに信託報酬率は、同じになりました。純資産総額に応じた逓減の仕組みで、実質的には、0.0001% だけオルカンの方が低くなっています(ほとんど誤差の範疇ですけど)。
ですが、まだまだ勝負はついてはいません。特にノムカン。世界の野村の運用力をなめてはいけません。信託報酬率が同等となったということは、それ以外のコストで差が出てくることになります。
ノムカンの第一期運用報告書を占うべく、すでに存在する全世界株式(日本を除く)指数に連動するインデックスファンドのコストを比較しておきます。
比較結果がこちら↓
オルカン vs ノムカン 対決の行方 パート2
コスト | 野村つみたて外国株投信 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
---|---|---|
①信託報酬率 | 0.209% | 0.114% |
②売買委託手数料 | 0.006% | 0.006% |
③有価証券取引税 | 0.007% | 0.016% |
④その他費用 | 0.016% | 0.036% |
①+②+③+④ | 0.238% | 0.172% |
②+③+④ | 0.029% | 0.058% |
信託報酬率が低い分、①〜④の総和では、Slimの勝ちですけれど、②〜④の総和は、野村の勝ち。
信託報酬以外の部分に関しては、世界の野村の方が低コストなんですよね。世界の野村、おそるべし。
これが、ノムカン対オルカンの対決にどう影響を及ぼしていくのか? 当面は、両者を含む全世界株式指数連動ファンドのパフォーマンスを眺めて行きたいと思ってます。楽しみ〜。
余談
野村つみたて外国株式投信。実は、出たばかりの頃、私の「推しファンド」でした。ムスコ1号の最初のつみたてNISAファンドでもありました。しかし、その後の価格競争に敗れ、ムスコ1号のつみたてNISAファンドは、オルカンになりました。
今考えても、惜しいファンドです。なんで値下げしなかったんだろう? ここも、両ファンドの行方を占うポイントなのかもしれません。
コメント
とはいえ、ここまで差がないと私は純資産が多い方に乗りたいですね。よもやオルカンを変なタイミングで繰り上げ償還したら、一揆が起こりそうな勢いですからね。オルカンの保険に一部保有する様な買い方もありえますかね。
投稿: ワッショイ | 2023年8月21日 (月) 20時03分
>ワッショイ 様
コメントありがとうございます。
>純資産が多い方に
資金流入にパワーがあれば、また状況は変わってくるだろうと考えてます。ノムカンの勝利のポイントは、パフォーマンスでコンスタントにオルカンに勝ち続けること。この大前提に、どれだけの投資家が反応するかですね。
投稿: NightWalker | 2023年8月22日 (火) 01時05分
やっぱり競争は必要だと思うので、ノムカンには頑張って頂きたいです。
既積立分は税金の問題もあり乗換は考えていませんが、今後購入分についてはノムカン購入も前向きに考えていこうと思っています。
手始めに、応援の気持ちも込めて少額ですがノムカンをポイント投資で購入しました。
投稿: 猫のジュウザ | 2023年8月22日 (火) 07時50分
>猫のジュウザ 様
コメントありがとうございます。
少々ひねくれてはいますけど、値下げは、競争の結果ですもんね。
ちなみに私も、SBI証券でホントに買えるのかポイントで100円分買ってみました。買えますねw
投稿: NightWalker | 2023年8月22日 (火) 11時08分