全世界株式型インデックスファンドの比較 2023/6
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス
- Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマーク乖離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2023/6の比較 MSCI ACWI連動
スマホで見る時は必要に応じ横画面にしてくださいませ↓
2023/06 | SS全世界 | オールカントリー | たわら全世界 | Smart-i | Tracers |
---|---|---|---|---|---|
1ヶ月 | 7.61% | 7.64% | 7.63% | 7.64% | ★7.66% |
3ヶ月 | 15.14% | 15.21% | 15.20% | ★15.24% | - |
6ヶ月 | 22.55% | ★22.791% | 22.788% | 22.70% | - |
1年 | 20.73% | ★21.15% | 21.14% | 21.03% | - |
3年 | 82.33% | ★84.04% | 83.62% | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1133% | 0.1133% | 0.1144% | 0.05775% |
純資産総額(百万円) | 14,148 | 1,251,101 | 6,968 | 691 | 978 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 12,772 | 1,102,773 | 6,021 | 560 | 449 |
純資産総額前月差分 | 1,376 | 148,328 | 947 | 131 | 529 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2023/6の比較 FTSE Global All Cap連動
2023/06 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 7.67% | ★7.79% | 7.64% |
3ヶ月 | 14.91% | ★15.06% | 14.89% |
6ヶ月 | 21.83% | ★22.03% | 21.81% |
1年 | 20.45% | ★20.92% | 20.47% |
3年 | 82.14% | ★82.47% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.199%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 319,298 | 122,882 | 25,992 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 288,999 | 109,615 | 23,521 |
純資産総額前月差分 | 30,299 | 13,267 | 2,471 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
MSCI ACWI勢。
噂のトレカン。2ヶ月目の成績も1位。資金もしっかり入っているようで、Smart-iの純資産総額をあっさり抜きました。オルカンは、半年、1年、3年でがんばってはいますが、たわら全世界とは僅差。
オルカンはトレカンをなめない方がいいのでは?
やはり、販売会社の取り分を減らしたことは大きい。日興AMさんにおかれましては、全力で内部コストを削減し、オルカンをぎゃふんと言わせてほしいものです。オルカンは、ぼやぼやしてると、おごれるもの久しからずになっちゃいますよっと。インデックス投資家は現金ですからね。販売会社さんとも掛け合って1兆円ファンドに見合ったコスト削減するしかないと思うんですよ。1兆円ファンドの力を見せて欲しいですね。
一方、FTSE Global All Cap勢。SBI強しです。ここに来て、信託報酬の低さと運用の歯車が合ってきた気がします。SBIアセットマネジメントの代表取締役会長も朝倉さんになって、睨みも効いてきたのでは? もっと注目されていいのではないでしょうか。
全世界時価総額分散、現時点で日本は5%ぽっち。こういう投資が、1兆円分の理解を得るようになったことは、すばらしいことだと思います。20年前だと「こわごわ」言っていた考え方です。資産形成は、これ一本で終了。リスク資産間のリバランスが不要となりスイッチングができないNISAの弱点を回避できるという利点もあります。
長期投資は続けてナンボ。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。
<ご参考>
コメント
タワラ男爵様も期待してる ノムカン どうなるでしょうね
積み立てnisaだけとかですが マジで野村でnisa やってしまうかもです 11月までは待つかな
投稿: k | 2023年7月18日 (火) 09時41分
>k様
コメントありがとうございます。
誰が呼んだか、ノムカンって言う呼称になったんですね。
この企画では、来月、ご参考(7月末の純資産総額くらいのみ)、再来月から、パフォーマンス比較の予定です。
投稿: NightWalker | 2023年7月18日 (火) 10時26分