iDeCoの商品選びに迷ったら?
finasee(フィナシー)、大江 加代さん。
はじめに
記事は、iDeCoは良い制度だから利用したいと思ったものの、申込みに至っていない人がけっこういる。その理由でよく聞かれるのが、「商品が決められない」「どれにしたらよいのかよくわからない」と言う声だそうです。
で、大江さんからの提案は、
つみたてNISAの商品を参考にしてはどうか?
というもの。長期・積立・分散に適した絞り込まれた商品は、老後資金作りにも向いています。これもあって、確定拠出年金教育協会さんが運営している、iDeCoナビでは、商品ラインナップの画面で「つみたてNISA対象商品のみを表示」というチェックボタンを追加してあるそうです。
早速チェック・・・記事にも但し書きがありましたけど、実際やってみると出てこない金融機関もありますね(^^;)。
それは、さておき、(全部ではありませんが)つみたてNISAの対象ファンドはDC向きの商品が多いと言えます。
- 迷ったら、コストの安いインデックスファンド
- 迷わず、全世界に分散している株式ファンド
- 迷わないために、全資産におけるリスク資産の比率、年次の値動きの幅は理解しておく
と言った整理でしょうか。
雑談 つみたてNISAは偉大だった。
本当は、DCが先なんですよね。節税効果を考えると、払わなくてすむ所得税をいかに払わないかが大切です。でも、投資の勉強をするなら、断然、NISAです。
(1)まずは、NISAで長期投資を始める。
(2)続いて、DCをはじめる。
こういうのも、現実路線としてはありですね。
NISAをはじめることで、資産形成のポイントをしっかり学ぶことができます。勉強するのは、
- インデックスファンドによる全世界分散投資の合理性を学ぶ
- 合理的な節税方法を学ぶ。
この2本立て。
ただ、勉強すると、特に企業DCなんかでは低コストのインデックスファンドがない場合があることがわかったりして、DCをはじめるモチベーションも下がるかも(笑)。
それにしても、投資のスターターキットとしてのつみたてNISAって、やはり大きかったなと思います。スターターキットであると同時に最終手段。釣りはフナに始まりフナに終わり、資産形成はオールカントリーに始まりオールカントリーに終わる、であります。
コメント
idecoは出口の課税が無茶苦茶なのでオススメできないのでは?
出口で収益課税ではなく評価額課税なので。
退職所得控除や公的年金控除があるにしても。
投稿: 斉木裕司 | 2023年7月22日 (土) 06時34分
退職所得控除は改悪?の話も出てきているようですね。
また地味な話かもしれませんが、「凍結」中の特別法人税(積立金に対し年1.173%)が復活すると、特に低リスク運用をされる方には痛手になると思われます。
(iDeCoでは期待リターンが高いものを選ぶ方がいい…という点はさておき)
まぁ100点満点の制度は無いので、どこかで割り切るしかないのかと思いますが…。
投稿: 猫のジュウザ | 2023年7月22日 (土) 07時11分
みなさまコメントありがとうございます。
>斉木裕司 様
>退職所得控除や公的年金控除
使わないと損です。これは断言できます。
問題は、積み上げている段階の想定と、受給可能年齢時の現実にギャップがありそうなこと。退職金控除がフルに使えそうな見通しが立ったら、DCはスローダウンしてNISA中心。みたいなコントロールは必要なのかもしれません。
>猫のジュウザ 様
>退職所得控除は改悪?
終身雇用に有利な、「勤続20年以上がおトクの部分をなくす」だけであれば、転職組は特に影響なしには、なります。どうなるかですね。
>特別法人税
むしろ撤廃の方向で議論が進むと予想しておきます。これ復活したら、恒久化したNISAのおトク度が上がり、iDeCoは絶滅危惧種になりますよね(^^;)。
投稿: NightWalker | 2023年7月22日 (土) 09時54分