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2023年7月20日 (木)

オルカンvsトレカンvsノムカン 対決の行方は?

日経さん。

はじめに

コメントいただいて知ったのですが、例の野村の「はじめてのNISA」シリーズのオールカントリー、「ノムカン」って呼んでるみたいですね。オルカン、トレカン、ノムカン。でもって、たわらカン・・・、響きがイマイチ、というか、ファンド名にオールカントリーって入ってないしw

それはさておき、冒頭の記事は、野村のノムカンはオルカンのコストの半分にしてきたけど、当のオルカンは値下げ逡巡。という内容。

”3⽉に他社が競合商品の信託報酬を引き下げた際にはすぐに追随すると発表したが、今回は逡巡(しゅんじゅん)している。単純計算すると収益が半減するため、三菱UFJ国際の担当者は「簡単に決断できない」と明かす。”

うそつきーって言いたくなりますよね(ある意味正直だけどw)。 トレカン&ノムカンのタッグは、「他社よりも安くする」という宣言自体が命取りになるという、オルカンの死角を見事に浮き彫りにしてくれました。

ただ、どこも、現時点では、弱点があるように思えます。それをメモっておこう、というのが本日のお題。

メモその1 ノムカンの弱点

  • 野村證券だけでしか買えない。※

日経さんの記事には、

「価格競争が激化すれば業界全体が疲弊する。安易な価格競争を仕掛けたわけではない」と話す。「新NISAが始まるなか、若年層を中⼼とする投資家からのニーズに応える必要があった

とあります。

・・・いや、ニーズに応えるんだったら、ネット証券での販売は外せませんからっ。少なくともトレカン売ってる、SBI証券はマストでしょう。販路拡大が喫緊の課題です。

※追記:7/28〜 SBI証券でも販売開始しました。(SBI証券が「はじめてのNISAシリーズ」の取り扱いを開始! ノムカンも買える!

「はじめてのNISAシリーズ」の純資産総額は、S&P500は設定時、5億ありましたけど、他は百万円スタート。なんだか、当て馬感が満載です。

メモその2 トレカンの弱点

  •  指数コストが信託報酬でノーカウントだったのがバレ、イメージが悪い。
  • SBI証券だけでしか買えない。(なぜか日興系でも買えない)

トレカンは、一刻も早く、総経費率の見通しをオープンにするか、実力で示す(パフォーマンスを見ていればそのうちわかる)かが、喫緊の課題の課題ではないでしょうか。

メモその3 オルカンの弱点

  • ここにきて値下げできない。

特に販売会社分のコストダウンは致命的ではないかと。いつの間にやら、販売会社増えてますし。

SBI証券/楽天証券/auカブコム証券/マネックス証券/松井証券

このあたりはいいとして、まだまだあります↓

丸三証券/LINE証券/PayPay証券/岡三証券/岩井コスモ証券/大和コネクト証券/CHEER証券/GMOクリック証券/FFG証券/SMBC日興証券。

銀行系もずらり↓

山口銀行/福岡銀行/十八親和銀行/北九州銀行/三菱UFJ信託銀行/あおぞら銀行/もみじ銀行/熊本銀行/静岡銀行/北國銀行/三菱UFJ銀行/千葉銀行

・・・なんというか「いつか来た道」。銀行にSlim売ってどうするのって思うんですけど。銀行は、旧型eMAXISとか、つみたてシリーズですよね。値下げに協力してくれる格安ブローカー系に販路を絞らないと、公約である将来にわたる値下げができないのは道理。将来にわたって、販売会社分をどうやってコストダウンするつもりだったんだろうか。

こちらは、販路厳選が喫緊の課題に思えます。

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てなわけで、今、一番の期待は、ノムカンの販路拡大でしょうかね。これだけコストが下がれば、一推しファンドは変わります。シンNISAになれば、枠に余裕ができ、ファンドの乗り換えも躊躇なくやりやすくなりますし。インデックス投資家は現金なのです。

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コメント

オルカンを売っている地銀さんは良心的ですね。ネットのみでなく、窓口でオルカン売っているところもあるんでしょうかね?

投稿: ワッショイ | 2023年7月20日 (木) 09時50分

>ワッショイ様
コメントありがとうございます。
窓販はどうなんでしょうね。
販売会社の取り分を0.0415%→0.0175%に下げるネックにならなければ、とても良心的です。

投稿: NightWalker | 2023年7月20日 (木) 11時35分

>今、一番の期待は、ノムカンの販路拡大

皆様のお力添えでSBIはじめ主要ネット証券にノムカンを取り扱っていただけるようリクエストし、販路拡大にこぎつけたいですね

投稿: 一読者 | 2023年7月21日 (金) 01時49分

トレカンやノムカンは本気じゃないから販路限定、
観測気球として出したの印象です。
大手は低コストを売ると利益が減るだけですが、
三番手以降なら認知度向上と投資資金を集めやすく
なるメリットがついて来ますからね。

投稿: みの | 2023年7月21日 (金) 07時00分

みなさまコメントありがとうございます。
>ワッショイ様
Twitterでコメントいただきましたが、ネット専用みたいですね。

>一読者様
>SBIはじめ主要ネット証券に
これは運用会社側のホンネがどこにあるかを探る試金石ですね。

>みの様
野村は、S&P500以外、外に売る気はないんじゃないかと言う気はしてます。S&P500だけタネ銭5億入れてますし、信託報酬率も他社ローコストインデックスファンド並み。はじめてNISAシリーズで得意の営業力も見せることはないのでは?
今のところ、シンNISA対応商品並べてますっていうファイティングポーズを見せただけかなあと。鼻高々なSlim陣営への意地悪くらいにはなりますしね・・・こんな下衆の勘ぐりをぜひとも払拭して欲しいですね!

投稿: NightWalker | 2023年7月21日 (金) 13時55分

何度か書いてますけど、ノムカンはパフォーマンスチェックが重要。わずかなスペック上の信託報酬率の差で一喜一憂しないことが超ローコスト時代のインデックスファンド選びの鉄則です。案外、コスト差分のリターン差が出てこないかもしれませんしね。でもって、なんでだろー、なんでだろーってなる(笑)。

投稿: NightWalker | 2023年7月21日 (金) 13時59分

>(なぜか日興系でも買えない)
名前に共通点はありますが、いわゆる系列ではないので。
他のネット証券含め販社報酬が低いので取り扱ってくれないということではないでしょうか。

投稿: | 2023年7月25日 (火) 17時00分

>?様
コメントありがとうございます。
>いわゆる系列ではない
三井住友トラスト・ホールディングスグループなんですね。ご教授ありがとうございます。

投稿: NightWalker | 2023年7月26日 (水) 01時12分

SBI証券で「はじめてのNISAシリーズ」の取り扱いが始まりましたね

投稿: | 2023年7月29日 (土) 09時28分

>?様
情報ありがとうございます!
ですね!次のエントリーで取り上げます♪
https://go.sbisec.co.jp/prd/fund/nomura/hajimete_nisa.html

投稿: NightWalker | 2023年7月29日 (土) 13時30分

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