長期投資であれば株式のバイアンドホールドだけでいいと思う図の話。
ウエルスアドバイザーさん。
はじめに
- 「最高のリターン」を求めてはいけない。
- 今後のリターンを予測することはできない。
- 最高を狙った無理な投資行動をすると、最悪の事態になることもある。
でもって、実際そうだった、という記事になっております。リスクとリターンの関係ですよね。記事の結論はいわばお約束。
投資対象の資産を幅広く保有するということの効果を考えたい。
ただ、ちょっと賛同しかねるのが分散先についてです。
7資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、ハイイールド債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に加え、「国内債券」「金」「コモディティ」、ロングショートやプライベートエクイティなどの「ヘッジファンド」への分散を検討してはどうか?とあります。
こと長期投資に関してだけ言えば、株式だけでいいと考えます。
その理由が、以前も書いた次の図↓
やっぱり、株式のバイアンドホールドだけでいいと思う図
株式のリターンが、他の資産クラスを圧倒してるんですよね。
そういう意味では、シーゲル先生よろしく「株式100%」でもいいんですけど、それじゃしんどいので、短期的な変動に耐えられる程度まで無リスク資産で薄めましょう、と言うのが解になるわけです。また、CAPMを信じるならば、最もシャープレシオが高い組合せが「市場ポートフォリオ」=時価総額分散型のインデックス。下手に債券その他と組み合わせるよりも、市場ポートフォリオと無リスク資産との組み合わせの方が効率がいいのです。
何でもかんでも組み合わせるというのは、分散投資のある種のワナです。私もインデックス投資を始めた頃にハマりました。計算上、相関の低い資産は組み合わせれば組み合わせるほどリスクは下がっていくんですよね。
システマティックリスクだけになったよく分散された株式であれば、「最高のリターン」ではなく、充分に「中くらいのリターン」じゃないのかな?と考える今日この頃です。
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