ずっと資金流入が続いているファンドは、まだない 2023
QUICK資産運用研究所さん
はじめに
絶好調だった「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の月間資金流出超過額が過去最大の255億円になったそうです。
記事によると、2022年以降運用成績が伸び悩み、分配金の減額があったことなどが理由のようです。アクティブファンドはパフォーマンスが命。毎月分配型は、分配金が命。永遠に高パフォーマンスのファンドなんて存在するはずもなく、はかない世界。
私的にうがった見方をすると、毎月分配型は、シンNISAでは買えなくなることなんかも影響しているかも。同じアライアンス・バーンスタインの毎月分配じゃない「AB・米国成長株投信Bコース(H無)」はかろうじて資金流入が続いてますから。
ずっと資金流入が続いているインデックスファンドは、まだない
閑話休題。
そんな中、資金流入が続くのが、我らがインデックスファンド。資金流入が1年続いているファンドをウェルスアドバイザーさんで検索してみると、純資産総額のトップ5中4本がインデックスファンドです。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 2018-07-03設定
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 2018-10-31設定
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 『愛称:楽天・VTI』 2017-09-29設定
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 『愛称:SBI・V・S&P500』 2019-09-26設定
- AB・米国成長株投信Bコース(H無)
さすが、インデックスファンドと言いたいところですが、素直に胸を張れません。これらのファンドは、まだ生まれて間もないのです。横に付した設定年月日のとおり、10年運用したファンドはありません。
10年20年と、ずっとしっかりしたペースで資金流入が続いているインデックスファンドは、まだない(少ない)のです。ニッセイ 外国株式インデックスファンド が、2013-12-10設定で、10年に足が届こうかというところなんですね。
理由をつらつら考えてみるに、ひとつは、もともとあったインデックスファンドの信託報酬率を下げなかったこと。このため、古くからあるファンドの純資産総額が伸びなかったのですね。これは、運用会社、販売会社の連帯責任です。個人的には、けっこう怒ってます。私の貴重な長期投資を少なからず損ねてくれた訳ですから。
もうひとつは、主力指数なのに連動する商品がなかったケース。それが、全世界株式指数に連動する印デックスファンド、つまり、オルカンです。できなかった理由は、MSCI Japan指数に連動するマザー作ってなかったから、という今にして思うとけっこう情けない理由だったりはするのですが、まあ・・・仕方ないですよね(^^;)。
10年、20年後、はたして、オルカンの資金流入は続くのか。私は続くだろうと考えてはいますが、それは運用会社さん次第。おごれるものは久しからずの罠にはまらないことを願っております。
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